紅葉の名所・大阪府箕面「もみじまつり」滝道さんぽとバスで行く!もみじ狩り&最古のパワースポット巡り!

箕面の紅葉を眺める若い女性二人。秋の鮮やかな紅葉が背景に広がり、穏やかな表情で楽しむ姿が印象的です。

「勝尾寺」信仰されて1300年、勝運に強い!大勢のダルマが見守るパワースポット 

勝尾寺でだるまと「赤」づくしの世界に魅了されよう 

勝尾寺の達磨2体の様子。

バスツアー最後の大トリを飾るのは「勝尾寺」

事前に予約していた時間のバスに、箕面大滝(箕面大滝大日駐車場)から乗車。渋滞知らずであっという間に到着です。

勝尾寺は、特に赤い葉に色めく紅葉が特徴的です。紅葉のピークを迎えた時期には、敷地のあちこちで見ごろのモミジと、勝尾寺の有名な真っ赤なダルマを合わせて堪能できます。

モミジの鮮やかな「紅(あか)」と、ダルマの「緋色」、だるまにも負けないほど真っ赤で目を惹く境内の「朱色」。

秋の勝尾寺はさまざまな種類の「赤」が溶け合うように調和し、とても華やかな雰囲気を演出しています。

勝尾寺は大阪府でも随一の人気を誇る紅葉スポットで、赤や黄色に色づいたモミジが8万坪もの広大な境内を染め上げる様はまさに圧巻の一言。

境内へは「お清め橋」という橋を渡り、お清めの霧を浴び、厄を落として身を清めてから入ります。霧がより幻想的な雰囲気を醸し出しています。

江戸時代・1603年に豊臣秀吉の息子・豊臣秀頼によって再建されたという「山門」をくぐると目の前に広がる見事な景観に一気に引き込まれます。

山門につづくお清め橋と手前には美しい紅葉の様子。
山門につづくお清め橋と紅葉

また、弁天池の水面には合わせ鏡のように紅葉が映り込み、同じ境内でも木々に囲まれた場所とはまた一味違う雰囲気を楽しめます。

弁天池にはたくさんの鯉が住んでおり、悠々と自由気ままに泳ぐ大きな鯉の姿に癒されること間違いなし。鯉のエサやり場もあり、鯉たちとのふれあいも楽しめます。

池の上。石垣の上に赤いお寺の境内の建物が建っている。

人気の鑑賞スポットは、本堂や二階堂へ向かう参道を覆う紅葉のトンネル

頭上に広がるモミジのアーチは、快晴の日には幾重にも重なった葉と葉の隙間から木漏れ日が差し込んでとても心地いいですよ。

日々の喧噪から離れ、勝尾寺の厳かで静かな空間の中で、紅葉とダルマと勝尾寺建築の「赤」づくしの美しい景観にゆったり癒されてみてはいかがでしょうか?

箕面「勝尾寺」紅葉見ごろ予報

「勝尾寺」もみじ見頃予報
11月〜12月初旬
11月中旬ごろらか色づきが進み、見頃にむかいます。

王に勝った「勝尾寺」!歴代武将も御用達の「勝運の寺」

Vサインをしている女性の写真。

「勝尾寺」は、運気が上がるパワースポットとして人気の高野山・真言宗のお寺です。

これまで上記で紹介してきた箕面各地のスポットと同様に、勝尾寺もまた約1300年の歴史と伝統を誇ります。また、「勝運の寺」として古くから現在まで多くの人々の信仰を集め続けています。

人気を博すきっかけとなった出来事は、遡ること平安時代。

当時の六代目座主が病にかかっていた清和天皇の回復を祈祷したところ、病状が次第に回復していったことからこの祈祷が病を治す効能に繋がったのではないか……といわれています。

「勝尾寺」という名前も、元々はこの時の功績を称えて当時の帝から贈られたもの。

「王に勝った寺」の意味を込め、贈られた寺号は「勝”王”寺」でしたが、畏れ多いと思った寺側は「王」を「尾」に変え、現在の「勝尾寺」という名前を称しました。

この出来事があって以来、お寺は勝運の寺として広く知られることとなりました。

これまでに歴代の将軍や武将達が勝尾寺を訪れ勝運を祈っており、源氏や足利氏なども参拝に足繁く通った歴史もあります。

平安時代末期の内乱でお寺のほとんどが焼失してしまいましたが、鎌倉時代・1195年には源頼朝が武将たちに力をつくして再建させたといいます。

薬師堂は勝尾寺最古の現存建築物で、鎌倉初期の建造物です。

源頼朝が再建のために尽力するほど、源氏にとっての勝尾寺の重要さや信仰の厚さがうかがえるエピソードのように思います。

その後、お寺は二度ほど火災に見舞われていますが、現在の本堂と山門の大部分は豊臣秀頼(豊臣秀吉の息子)の命によって再建されました。

現在も「人生のあらゆる場面(受験、厄除け、病気、スポーツ、商売、選挙、芸事など)で勝つ寺」として、勝運を祈る大勢の参拝者が全国各地から訪れています。

勝尾寺の弁財天は、知恵を与え、学問や芸能、音楽の才能を開花させる神様だそうで、そういった方面にもご利益がありそうですね。

「勝尾寺」見渡すかぎり、ダルマ!ダルマ!ダルマ!「勝ちダルマの寺」としても人気

勝尾寺の「勝ちダルマ」が沢山横一列に並んでいる。

勝尾寺は古くから歴代武将たちにも信仰されていた勝運の寺という歴史に加え、現在は勝運を形にした「勝ちダルマ」が人気になり、いまでは「勝ちダルマの寺」としても知られています。

バスツアー冒頭の紹介の際に「前日までの予約でもらえる」とお話しした勝尾寺名物・勝ちグミを覚えていますか?

ダルマの形が再現されている赤くてかわいらしいグミです。勝ちグミは勝尾寺の勝ちダルマの有名さから商品化されたものなのだとか。

勝ちダルマは自分の分身のようなものだそうで、授与所で購入することができます。

願いを込める際には、自分が“ご縁”を感じたダルマを選ぶのが大切です。じっくり選ぶも良し、ピンときたダルマを直感で選ぶも良し。自分のお気に入りのダルマを見つけてみてはいかがでしょうか。

好きなダルマを選んだあとは本堂に入ってお参りをしましょう。

ダルマの右目にペンで目玉を書き入れます。願いが叶った際には感謝の気持ちを込めて再参拝し、その際にはダルマの左目に目を入れ、本堂で報告をしてからダルマ棚に奉納します。

起きては転び、また起きるダルマのように、己に打ち勝ち、あらゆる困難を乗り越えられるように祈願します。

ダルマ棚からは溢れんばかりのダルマたちが鎮座しています。

両目が入ったダルマ=勝運成就の証。両目のダルマがこんなに数えきれないほどいるなんて……。いかに参拝客が多く訪れているか、そして願いを達成できた人たちの多さがうかがい知れます。昔から続く勝尾寺の人気の高さと勝運成就の強さを物語っていますね。

両目の入った大きな赤いダルマがたくさん積み重ねられて奉納されている。
勝ちダルマ

ダルマづくしは奉納するダルマ棚以外のところにも。

境内に入ると、境内に溢れかえる謎のミニサイズダルマたちの多さと存在感に驚かされます。

境内を見渡す限り、階段や灯籠、石垣などありとあらゆるところにだるまが溢れかえり、どこにいても目が合う……。

勝ちだるまにも負けないほど真っ赤で綺麗なミニサイズダルマが、こびとのように境内の至るところで無数に肩を並べています。

勝ちダルマは大きいサイズのダルマでしたが、なぜこのダルマたちはミニサイズなのでしょうか?

赤い紅葉を背景に、小さいダルマが二つ岩の上に隣り合わせに並べて置いてある。

実はこれ、全て参拝客が引いたあとに置いていった「ダルマみくじ」なんです。

結び所へおみくじを結びつけるのと同じ感覚で、おみくじを引いた後に思い思いの場所に奉納して帰る参拝客が多かったため、このようにダルマだらけの景観が生まれたそうです。

勝ちダルマはサイズもどっしりと大きく、勝運の威勢のある顔立ちで、お腹のあたりに「勝」の文字が力強く入れられていました。

一方のダルマみくじは、ころんとした手のひらサイズと「福」という文字のデザインが可愛いらしく、見ていると愛着がわくようなクセになる顔立ちです。

勝尾寺によると、おみくじを引いた後のダルマはご自宅に持ち帰っても良いそうです。

一方で参拝客の想いを託され境内に置かれたダルマは、お寺のほうで年末にすべてお焚き上げされるとのことです。

ダルマみくじは1年の運勢を示してあるおみくじです。

西江寺、瀧安寺、箕面大滝というパワースポットを巡ったこの旅の締めくくりとして、勝尾寺で訪れた日から1年の運勢をぜひ見てみましょう!

「勝尾寺」基本情報と地図

住所:大阪府箕面市粟生間谷2914−1
TEL:072-721-7010
時間:8:00~17:00
ライトアップ開催日は20:30完全閉門(最終入山20:00)
料金:大人500円、小・中学生400円、未就学児100円、2歳以下無料

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Y2
新人ライターのY2です。趣味は美術展・展覧会巡り、カラオケでストレスを発散することなどです。日本の特に好きなところは、伝統文化とサブカルチャー、どちらも喧嘩することなく共存しているところです。
なかなか日の目を見ないような物・こと・人を見るとつい推したり応援したくなる性分なので、日本のあまり知られていない良さ・隠れた魅力を伝えられたらなと思います。また、伝統工芸品や、素晴らしい日本の文化を未来に残す手助けもできればいいなと思っています。よろしくお願いします…!