紅葉の名所・大阪府箕面「もみじまつり」滝道さんぽとバスで行く!もみじ狩り&最古のパワースポット巡り!

江戸時代から伝わるお守りをもらおう!1300年前から良縁の神様が祀られている恋愛成就パワースポット「西江寺」

日本最初の修験場で見る紅葉には言葉では表せない風情がある  

神社の参道。白い石造りの古めかしい鳥居が手前にあり、周囲に赤い紅葉の木々が生い茂っている。
歴史を感じさせる鳥居と参道。西江寺の荘厳な雰囲気が伝わってくる

阪急箕面駅から歩いて巡る、最初のスポットは聖天宮西江寺

歴史を感じさせる出立ちの石造りの大きな鳥居をくぐると、境内へ続く道を案内するように木々が立ち並んでおり、見上げると隙間からこぼれる光が後光のように色づいた葉脈を生き生きと輝かせています。

神社の参道。赤いもみじの木々があり、その下に真っ赤なたくさんの落ち葉が道の一面に広がるように落ちている。
自然が作り出したレッドカーペットが美しい

境内に続く道沿いの紅葉は特に真っ赤な色が特徴的で、落ち葉になった後もまるであたり一面に赤い絨毯が敷かれているようでとても見応えがあります。

女性が二人、紅葉を見上げている。

境内ではイロハモミジ、イチョウ、カエデなど、約20種類300本の様々なあたたかみのある彩色の木々が出迎えてくれます。

また、西江寺には箕面銘菓・もみじの天ぷらに使用される葉と同じ種類の「一行寺楓(いちぎょうじかえで)」が多いそうです。

一説によると、西江寺に祀られている大聖歓喜天へのお供え物として、昔は境内に多かった一行寺楓の葉を油で揚げて天ぷらにしてお供えしていたとか。一行寺楓は紅葉の色づきが黄色いことが特徴です。

日本で最初の修験場である西江寺。そんな風格漂う厳かな雰囲気の境内で鑑賞する紅葉は、堂々とした大木に色づく葉の見事な力強さをより感じられます。

箕面「西江寺」紅葉見ごろ予報

箕面「西江寺」もみじ見頃予報
11月中旬〜12月上旬。
11月中旬ごろから色づきが進み、見頃にむかいます。

「西江寺」人々の恋模様を見守り1300年!地元で愛される縁結びの神様

男女が手をつないでいる様子。

「西江寺」は箕面ゆかりの人物 役行者が建てたお寺の一つで、建立したのは箕面山を開山したのと同年の飛鳥時代・658年!仏教の修行地として建立されました。

西江寺は高野山・真言宗のお寺で「大聖歓喜天(たいしょうかんきてん)」と蟲供養で有名です。

大聖歓喜天は、夫婦和合・縁結びの神様。

西江寺はその大聖歓喜天が日本で初めて出現した地といわれています。境内には、役行者が大聖歓喜天の化身である老翁と対談したという「対談石」もあるそうです。

大聖歓喜天は本堂に祀られており、祀られてから約1300年ほどの歴史があります。地元では「箕面の聖天さん」と呼ばれ、今でも地元で親しまれています。約1300年もの間に大聖歓喜天が見守ってきた恋愛事情はきっと数知れず。

地元の人々から長く愛され由緒ある神様なので、良いご利益がいただけるかもしれません。縁結びや恋愛運アップを祈願してみましょう……!

西江寺で通年いただける、江戸時代から伝わる恋愛お守り「懸想文」

白紙の上に万年筆でなにか書こうとしている写真。

恋愛にまつわる神様・大聖歓喜天が祀られている西江寺は、江戸時代から伝わる恋愛成就のお守り「懸想文(けそうぶみ)」でも有名です。

懸想文は玄関や軒下、床の間の柱などにさして飾ることができます。

江戸時代には「懸想文売り」という職業の人もいたそうです。正月に縁起物として覆面で烏帽子(えぼし)を冠り、梅の枝に懸想文をさげて売り歩き街を賑わせたのだとか……。

烏帽子を被った男性が着物の女性に懸想文を渡している絵。

懸想文のはじまりは、縁談や商売繁盛、家内安全など人々の願いを叶えるお札といわれており、懸想文売りは文字を書けなかったり忙しくて時間がない人のために代筆したといわれています。

懸想文はもともとはラブレターですが、江戸時代に「飾ると美男美女になり、良縁を引き寄せるなどの福が来る」と言い伝えられ、当時の人々に大変重宝されました。

江戸時代に流行したお守りではありますが、西江寺では現在も授与されています。

このように懸想文の風習を継承している所は珍しく、場所によっては正月に冬の行事の一環として懸想文を売るところもあるそうですが、西江寺では通年いただくことができます。

江戸時代からの歴史が続く、飾ると良縁が得られるという伝統的な懸想文。恋愛成就に興味がないという人もついもらいたくなる!そんなとっても珍しいお守りです。

恋愛運アップも夢じゃない!?西江寺には他にも良縁の神様が!

大黒様イラスト

西江寺では「大聖歓喜天(たいしょうかんきてん)」のほかに「十一面観音菩薩」や七福神の一神である「大黒天」も祀られています。

大黒天は出世運・財運の神様ですが、実は良縁の神様でもあります。

西江寺の立像大黒天は一般的な大黒天と違い、頭に烏帽子(えぼし)を冠しているという日本では珍しい姿をしています。

なぜここの大黒天が烏帽子を冠っているのか理由は不明ですが、「懸想文売りは烏帽子を冠っていた」そうなので(上記参照)、もしかすると「懸想文」と「大黒天」どちらも恋愛成就繋がりでなにか関連があるのかもしれませんね。

恋愛成就の神様・大聖歓喜天とあわせて参拝すれば、恋愛運がさらにアップするかも!?

「西江寺」の基本情報とマップ  

住所:大阪府箕面市箕面2丁目5-27
アクセス:阪急箕面駅から徒歩5〜8分。約450km。
年中無休。入場無料。
TEL:072-721-3190

「一の橋」(箕面公園入口)〜「橋本亭」明治モダンな建築と紅葉がマッチした【滝道の“映え”スポット】

紅葉が美しく、沢山の人で賑わう箕面公園の様子。

西江寺をあとにして、次のスポット瀧安寺へ向かいますが、その道中にも素敵な紅葉スポットがあるんです!

まずは箕面駅〜箕面大滝へ続く、「滝道(たきみち)」と呼ばれる散策路。

紅葉の木々が箕面大滝までの道のりを案内してくれているかのように続いていおり、日の光が差し込むと滝道の川沿いに紅葉の色合いが映りこみ、秋色に染まった水面がキラキラと輝いてとても綺麗です。ぶらり散策しながら大自然の中でゆったりと紅葉鑑賞を満喫できること間違いなしです。

橋のたもとに古い明治時代の建物である瀧道のシンボル「橋本亭」があり、橋の左側は紅葉が見える。
滝道のシンボル「橋本亭」

次は「一の橋」と滝道のシンボル「橋本亭」。このあたりも紅葉と景観がマッチしていてベストショットが撮れますよ。

一の橋のたもとにある橋本亭は、明治43年に旅館として建てられました。その後は裏山の崩落により解体を余儀なくされましたが、当時の木製建具や結霜ガラスなど今では希少なパーツを保存して活用し、旧・橋本亭の外観を復元しました。

明治時代の建築様式を保ちつつ、新たな要素を加えて現在の箕面の景観と合うように再建したことが評価され、第40回大阪まちなみ賞(大阪府知事賞)を受賞しました

明治情緒あふれる橋本亭の外観は紅葉の景色と相性ぴったり!優雅な雰囲気が漂ってきます。

さらに、一の橋〜箕面大滝までを手をつないで歩き、手を放さずにたどり着けた二人は幸せになれる……なんて言い伝えもあるそうです。

なんともロマンチックですね!

ライトアップされている夜の橋と明治建築の建物のある通り。男女のカップルが手を繋いで渡っている。

「一の橋〜橋本亭(箕面公園入口)」紅葉見ごろ予報

「一の橋〜橋本亭(箕面公園入口)」もみじ見頃予報
11月中旬〜12月上旬
11月中旬ごろから日当たり具合によって色づきが進みます。

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Y2
新人ライターのY2です。趣味は美術展・展覧会巡り、カラオケでストレスを発散することなどです。日本の特に好きなところは、伝統文化とサブカルチャー、どちらも喧嘩することなく共存しているところです。
なかなか日の目を見ないような物・こと・人を見るとつい推したり応援したくなる性分なので、日本のあまり知られていない良さ・隠れた魅力を伝えられたらなと思います。また、伝統工芸品や、素晴らしい日本の文化を未来に残す手助けもできればいいなと思っています。よろしくお願いします…!