鉄道ファン必見!奈良県王寺町で開催された鉄道フェスティバル2022

(左から)原田さん、森川さん、雪丸、南田さん、福原さん

日本の鉄道開業150周年を祝うイベントとして、奈良県王寺町で開催された「鉄道フェスティバル2022」。鉄道ファンや地元住民など多くの人々が訪れ、大いに盛り上がったこのイベントについて、ご紹介します。

2023年開催の「鉄バスフェス月間」「Guidoor」とのコラボレーションによる鉄道写真展「旅と歴史の交差点」オンラインギャラリーはこちらから。

王寺町の舟戸児童公園で展示中のSL「D51895」が当時現役で走っていた姿など貴重な写真から、テーマの「旅」をイメージするGuidoorのとっておきの写真などをオンラインギャラリーとして掲載しています。

鉄道フェスティバル2022とは

「鉄道フェスティバル2022」は2022年10月14日~16日に行われ、日本の鉄道開業150周年を記念して奈良県王寺町で行われたイベントです。
Nゲージ走行鉄道展示、ヘッドマークリレー、鉄道トークショー等連日来ても楽しめるイベントが盛りだくさんでした!
実はこのイベント各所からの協力もあり普通では考えられない規模感だったそうで、鉄道ファンはもちろんお子様からご年配の方まで幅広い層の方が見に来られていました。

鉄道ファン釘付け!Nゲージ走行鉄道展示

鉄道フェスティバル会場では、異なるレイアウトで「りーべる鉄道倶楽部」「TRAIN TIME」「西大和学園鉄道研究部」のNゲージ(鉄道模型)に同じヘッドマークを装着して走らせました。

Nゲージ用のヘッドマークはわずか6mm…!1ミリ単位の微調整をしなければならないとても繊細な作業です。

コロナ前ではNゲージを運転する体験なども行っていましたがそれが出来なくなった状況で、ただ見て楽しむだけではなく、王寺町や鉄道の歴史を知ってもらえるよう当時の鉄道を忠実に再現したNゲージを走らせるなど随所に工夫が凝らされました。

西大和学園鉄道研究部など関係者や雪丸にもお揃いのヘッドマークのスタッフ章を付けて会場の一体感を高めながら制作に取り組んでいました!!

ヘッドマークリレーと同じ日付・同じ時間にNゲージを走らせ、現地に見に行くことが難しい高齢者やお子さんにもこの機会に楽しんでもらえました。

JR西日本×近鉄×奈良交通=幻のヘッドマークリレー

今回の1番の目玉「交通3社特殊ヘッドマークリレー

鉄道会社の枠を超えて電車のヘッドマークをリレー方式で渡すという夢のような話を叶えたのがこの企画です。
会社のルールの中で「鉄道の一部を変えて運行することは難しい」とされているため、通常では考えられないことなのだそう。

それでも今回実現したのは150周年という記念の年だったということや、日頃からお付き合いのある3社だったからこそ。

ヘッドマークには王寺町のマスコットキャラクター雪丸が描かれており、この後紹介するだるまもいますよ!

まず第1走者の近鉄臨時団体列車あおぞらⅡがヘッドマークを装着。
出発時には王寺町のハンドベルチームがリレー出発のために編集した「線路は続くよどこまでも」の演奏が綺麗な音色を駅構内に響かせていました♪

そしていよいよ出発。
普段は乗客を乗せて入線できない田原本町駅から橿原線への渡り線に入り、西大寺方面へ電車が進みます。

近鉄奈良駅へ到着すると装着していたヘッドマークは外され、第2走者奈良交通のバスガイドさんへ手渡されました。

電車とバスでは仕様が異なるため、マスク型のヘッドマークを付けて出発。
東大寺から奈良公園など奈良の観光スポットを巡りながらJR 奈良駅前に到着です。

その後、バスガイドさんから第3走者のJR奈良駅長にヘッドマークを渡します。

そして列車は最終目的地のJR王寺駅に向かいます。

この時ゴールを見届けようと王寺駅のホームには多くの観客が殺到していました。
歴史的瞬間をシャッターに収めようと皆さん必死です📷

近鉄~奈良交通~JR西日本で繋いできたリレーはここでゴール♪
最後にはJR王寺駅長から王寺町長へと渡され無事にフィナーレを迎えることができました✨

イベント開催する際にある問題が・・・

王寺駅はJR西日本・近鉄・奈良交通が乗り入れしていて、過去にも「合格だるまストリート」等イベントを共に行っており、深い付き合いがありました。

「合格だるまストリート」とは?
聖徳太子ゆかりの達磨寺がある王寺町の駅や商業施設などに、同寺で大願成就を祈願した「合格だるま」がお目見えし、受験生や頑張る人にエールを送っている。
また、近鉄の両駅では、合格だるまと地滑りを繰り返した亀の瀬(大阪府柏原市)にちなんだ2種1組の台紙付き入場券を販売。「合格祈願」「もう、すべらせない!!」などと書かれており、数量限定で税込み320円で販売している。
                              ー読売新聞よりー

そして今回、150周年という記念すべき年に合同でイベントを行おうと決めました。
通常は特別列車の準備や鉄道会社のスケジュールなど半年以上の期間が必要と言われていますが、準備期間はなんと約2か月…!!

異なる交通会社が共同となってイベントを開催するのはハードルがとても高い初の試みであったため、当初はどこまで実現できるかわからなかったのです。
また、世間はまだコロナ禍で開催の可否自体がギリギリまで不透明な状況でした。

開催が決まった後は準備期間が短くスピード感を求められましたが、王寺町のために「みんなでやろう!」という心意気が勝り、実現に至りました。

反響はどうだった?

目玉の「ヘッドマークリレー」「Nゲージ走行鉄道展示」の他に、子ども達が楽しめるスタンプラリーや鉄道会社の制服を着て鉄道職員と記念撮影ができるブースが人気がありました。

スタンプラリーはスタンプ台を改札口に設置することで改札口まで行ってもらえるよう工夫したり、記念撮影ができるブースはJRと近鉄のブースを分けずに1ヵ所にまとめることで両職員と交流が出来るようにするなど様々な工夫が施されていました。

「普段は体験できない特別な経験が出来た!」と子どもたちはもちろん、親御さんも喜んでいたそうです!

(左)JR職員、(右)近鉄職員

更に歴史を深める奈良県王寺町

日本の鉄道開業150周年を祝う「鉄道フェスティバル2022」。多彩なプログラムや地域の協力によって、多くの人々に楽しんでいただけるイベントとなりました。次回の開催も期待したいところです。

150周年という節目で企画された今回のフェスティバルは様々な企業や団体が協力して実現したものです。鉄道に歴史があること・多くの人が関わって日々動いていることを思い巡らせながら乗車してみるのも良いかも知れませんね☺

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