青森で楽しむ大人のフォトジェニック旅!日本一長い木造橋「鶴の舞橋」と絶景ドライブ

青森県にある鶴の舞橋の風景。長い木製の橋が水面を横切り、両側に小さな屋根のついた休憩所が見える。穏やかな池は空と周囲の緑地を映し出し、遠くの森と広がる青空にはピンクがかった雲が浮かんでいる。
丸岡ジョーさんによる写真ACからの写真

日本の北部に位置する青森県は、四季折々の美しい風景と、豊かな歴史・文化に触れられる場所として、多くの人々に人気があります。広大な自然に囲まれたこの地は、ゆったりとした大人の旅にぴったりの場所です。

今回は、青森の人気スポット「鶴の舞橋(つるのまいはし)」を中心に巡る、1日ドライブコースをご紹介します。日本一長い木造橋が織りなす優美な景色をはじめ、地元の文化や歴史を感じながら、青森ならではの絶景を楽しめるフォトジェニック旅。ぜひこの機会に、写真に収めたくなるような大人の青森旅を体験してみてはいかがでしょうか。

青森ドライブで巡るフォトジェニックマップ

日常を離れ、青森の自然と歴史に触れる大人の旅。美しい風景や趣のある街並みが広がる青森県は、フォトジェニックなスポットが数多く点在しています。

特に、都会の喧騒を忘れ、ゆったりとした時間を過ごしたい方に最適です。今回ご紹介する旅行マップでは、北津軽郡から五所川原市、そして弘前市まで、広範囲にわたる青森の魅力をドライブしながら巡る旅をご提案します。

東京からのアクセスも便利で、飛行機や新幹線で気軽に訪れることが可能です。

東京から青森へのアクセス方法(飛行機の場合)

羽田空港⇒青森空港
【時間:約1時間20分・料金:時期・時間帯等によって様々】

東京から青森へのアクセス方法(新幹線の場合)

JR東京駅⇒JR新青森駅
【時間:約3時間20分・料金:17470円(現金優先)】

※この旅では北津軽郡⇒五所川原市⇒弘前市と広範囲のドライブを予定しているので、レンタカーを借りるのをおススメします。その際は乗り捨てにしておくと大変便利です。

青森の絶景「鶴の舞橋」!美しい三連木造橋と津軽富士

鶴の舞橋は津軽富士見湖に架けられた、やさしさを感じる美しいアーチが特徴の日本一長い木造の三連太鼓橋です。

鶴の舞橋とその背後にそびえる岩木山の風景。橋は水面を横切り、中央には大きな屋根のついた休憩所があり、橋の構造が湖面に映り込んでいる。岩木山は雪を冠し、青空と緑豊かな自然が広がっている。手前には木の葉がフレームのようにかかっている。
naonさんによる写真ACからの写真

雄大な岩木山と青森の大自然を感じられ、夜明けや夕焼けの湖面など季節や時間帯によって景色の見え方が変化します。思わず写真を撮らずにはいられないような大人のフォトジェニックスポットです。

朝焼けに照らされた鶴の舞橋の風景。水面は静かで、橋と中央の休憩所が映り込んでいる。空は黄色から青へのグラデーションで、奥には薄く山々の輪郭が見える。手前には緑の草原が広がり、ぼんやりとオレンジ色の花が前景に写っている。
sawattiさんによる写真ACからの写真

鶴の舞橋は2016年の吉永小百合さんが出演していたJR東日本のCMで話題を呼び、一躍青森の人気スポットのひとつとなりました。

まずはここ鶴の舞橋から青森ドライブ観光をスタートしましょう。

鶴の舞橋へのアクセス方法(車の場合)

青森空港⇒鶴の舞橋【時間:約50分】
JR新青森駅⇒鶴の舞橋【時間:約55分】

日本一の木造橋「鶴の舞橋」で絶景と自然を撮影しよう

木製の鶴の舞橋を正面から撮影した風景。橋は左右に格子状の手すりがあり、緩やかな傾斜で先へと続いている。両側には静かな湖と緑豊かな草地、遠くには木々が広がり、空には白い雲が浮かんでいる。
丸岡ジョーさんによる写真ACからの写真

鶴の舞橋は全長300メートルを超える日本一長い木造の三連太鼓橋です。

日本古来の建築技術を駆使して1994年に完成したこの橋は、青森県産の「ひば」と呼ばれる樹齢150年以上の木材を使用することで周囲の自然との調和を図っています。

また眼前に望む岩木山は別名「津軽富士」とも呼ばれ、湖面に逆さに移る姿に目を奪われます。

青森県にある鶴の舞橋の風景。長い木製の橋が水面を横切り、両側に小さな屋根のついた休憩所が見える。穏やかな池は空と周囲の緑地を映し出し、遠くの森と広がる青空にはピンクがかった雲が浮かんでいる。
丸岡ジョーさんによる写真ACからの写真

この鶴田町では、「鶴と国際交流の里づくり」をテーマに土地名にもある「鶴」を主体としたまちづくりを進めています。

そのため橋のデザインはつがいの鶴が飛翔する姿をイメージし、国際交流という観点からも海外からのお客様が馴染みやすい、木のぬくもりを感じられる造りを主としています。

さらに、「長い木の橋」=「長生きの橋」という言葉の連想から、知る人ぞ知る長寿のパワースポットとしても注目されています。

冬の「鶴の舞橋」の写真です。前景には葉を落とした大きな木が立ち、背景には雪で覆われた風景の中に橋が遠くに見えます。空は薄曇りで、全体的に寒々しい静けさが漂っています。背景の橋と木々が、冬の厳しい自然環境の中でも美しい景観を作り出しています。
k**************************pさんによる写真ACからの写真

雲一つない青空や夕暮れ時も美しいですが、冬にだけ見られるこのような雪景色も幻想的ですよね。季節や時間だけでなく、橋を見る角度によっても目に映る姿が変わるのがこの鶴の舞橋の魅力です。

カメラ好きな方は何時間でもこの場所で、移り行く時の流れにシャッターを切りたくなるのではないでしょうか。

鶴の舞橋

住所 :青森県北津軽郡鶴田町廻堰大沢81-150
TEL :0173-22-2111(鶴田町役場 企画観光課)
駐車場:有り

年中お祭り気分が味わえる「立佞武多の館」

青森の美しい景色を堪能した後は、車を走らせること20分。

青森県五所川原市の夏の風物詩「五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)」が通年で楽しめる施設「立佞武多の館」へ。

青森県五所川原市の「立佞武多」の写真です。夜空を背景に、巨大な武者の人形が明るく照らされています。鮮やかな色彩で描かれた勇壮な武者は、弓を持ち、金色の装飾や力強い表情が印象的です。下部には装飾された台座があり、全体が力強く迫力のある姿を見せています。立佞武多は高さ20メートルを超える祭りの山車で、毎年夏に行われる伝統的な祭りの一環です。
hana_koさんによる写真ACからの写真

立佞武多の館では、高さ23メートルの大型立佞武多が展示されており、螺旋状のスロープからじっくりと見学することができます。

この館の面白さは夏に立佞武多を見られなかった人も、巨大スクリーンの映像と音響効果により、まるで祭りに参加しているかのような臨場感を味わうことができるところにあります。

屋内で展示されている「立佞武多」の写真です。色鮮やかで巨大な武者の人形が高くそびえ立ち、迫力ある表情と力強いポーズが特徴です。台座部分も華やかに装飾され、武者の後ろには波や炎を模したような鮮やかな青や赤の装飾が見られます。展示場所の暗がりとライトアップによって、立佞武多の細部が際立ち、圧倒的な存在感を放っています。
Nao.Ponntaさんによる写真ACからの写真

元々青森県の代表的な祭り「ねぷた」は中国から伝わった「中元」の行事が起源であるとされ、その一角をなす五所川原の立佞武多は明治40年ごろに誕生しました。

当時は豪商、大地主の権力の象徴としてねぷたの高さを誇っており、周辺の街からも見えるほどの迫力だったそうです。

夜空を背景にした「立佞武多」の写真です。巨大な人形が明るく照らされ、剣を構えた女性が中央に描かれています。彼女の背後には大きな赤い円形の装飾があり、足元には動物の顔が見えます。台座部分も華やかに装飾され、全体が色鮮やかで細部まで緻密に作られています。暗闇の中で、立佞武多が光り輝き、迫力ある姿を見せています。
hana_koさんによる写真ACからの写真

これらの歴史を踏まえながら立佞武多を改めて見ると、先人達から受け継がれてきた伝統的な祭りの持つ趣深さを肌で感じられます。

また、せっかくこの館を訪れるのであれば、立佞武多の紙貼り体験やお土産用の立佞武多づくり体験に参加してみるのも良いかもしれません。

どのようにこの巨大なねぷたがつくられているのかを知ることは、日本の職人芸や技術に触れる絶好の機会でもあるので、忘れられない思い出になること間違いないでしょう。

立佞武多の館【立佞武多展示室】

住所  :青森県五所川原市大町506-10
TEL  :0173-38-3232
営業時間:9:00~17:008月4日~8日)
入場料 :大人650円・高校生500円・小中学生300円
休館日 :12月31日 9:00~15:00、1月1日 休館日(但し、営業の場合有。要お問合せ)
    ※各種体験教室・ギャラリー・他施設の詳細は公式HPを要確認。
駐車場:有り

自分好みの海鮮丼が食べられる「睦屋市場中食堂」

青森の伝統に触れた後はランチにちょうど良い時間なので、すぐ近くにある食堂で新鮮な海鮮丼に舌鼓。

新鮮な刺身が盛り付けられた海鮮丼の写真です。エビ、マグロ、イカ、イクラ、貝などの具材が、酢飯の上に彩り豊かに配置されています。中央にはエビが立てられ、イクラや大葉、わさびが添えられています。卵焼きやきゅうりのスライスも加えられ、バランスの良い見た目となっています。
niwmさんによる写真ACからの写真

睦屋市場中食堂では、手前にあるお魚屋さんで選んだ好みの海鮮をご飯に乗せてもらって、自分だけの海鮮丼が楽しめます。

さばきたての魚介類が美味しいのはもちろんですが、コスパも抜群で、地元の方と触れ合えるような昔ながらの食堂の雰囲気にも癒されます。

ぜひ立佞武多の掛け声でもある「やってまれ」丼を一度ご賞味くださいね🐟

残念ながらこちらの食堂は閉店しました。

睦屋市場中食堂

住所 :青森県五所川原市大町504-13
TEL :0173-26-6255
駐車場:有り

太宰治の足跡を辿る!必見スポット「太宰治記念館 斜陽館」

腹ごしらえした後は車を走らせ約15分、この地に生まれた文豪太宰治の生家を訪ねてみましょう。

青森県五所川原市にある「太宰治記念館 斜陽館」の写真です。赤い屋根と伝統的な和風建築が特徴的な二階建ての建物で、作家・太宰治の生家として知られています。外壁には煉瓦や木材が使われ、正面には大きな門があり、風格ある佇まいを見せています。背景には青空が広がり、建物の歴史的な趣が際立っています。
すーらんさんによる写真ACからの写真

太宰の父であり、明治の大地主でもあった津島源右衛門が建てたこの豪邸こそが、太宰治が中学校に入学するまで暮らしていた実家であり、彼のルーツを辿る上で忘れてはならない場所です。

太宰の死後、太宰治文学記念館を併設した旅館として改装された際に彼の小説から名をもらい「斜陽館」として多くの太宰ファンを泊めてきました。

作家・太宰治の肖像写真です。彼は手を頬に当て、やや斜め下を見つめている表情が特徴的です。髪は乱れ、顔には疲れたような陰影が浮かび、憂いを帯びた眼差しが印象的です。この写真は、太宰治の内面的な苦悩や複雑な心境を感じさせるものとなっています。
太宰治

その後は旅館経営の悪化に伴い1998年に町営の文学記念館として再出発を果たし、太宰の生前着用していたマントや執筆用具・直筆原稿など、太宰ファンをうならせる数々の展示がなされています。

また、冒頭でもご紹介した鶴の舞橋にも使われている朽ちにくい青森県産のヒバを使用した建物そのものに建築的価値があり、庭園なども含めるとおよそ680坪にもなる大邸宅は圧巻です。(冬は底冷えするので温かい靴下着用での見学をお勧めします)

記念館の名称にもなっている太宰の名作『斜陽』。

太宰治の名作『斜陽』に関する記念碑の写真です。左上には「斜陽 太宰治」と書かれた表紙が刻まれており、下部には手書きの原稿の一部が彫られています。右側には文章が縦書きで刻まれ、作品の一部か関連する言葉が引用されているようです。金属板に刻まれたこれらの文字が、太宰治の文学的遺産を静かに伝えています。
松波庄九郎さんによる写真ACからの写真

ものすごく簡単に言えば、戦後を舞台に貴族だった主人公とその家族の没落を描いたお話で、太宰の愛人の一人である太田静子が書いた日記がベースになっているとも言われています。

筆者の中では、冒頭の上品な主人公母の食事の描写や主人公弟の苦悩、最後の手紙の「私生児と、その母。けれども私たちは、古い道徳とどこまでも争い、太陽のように生きるつもりです。」の一節が特に心に残り、読み始めから鮮烈な印象で一瞬にして太宰ワールドにのめりこんでしまう作品であると記憶しています。

青森には太宰ゆかりの地が他にもたくさんあるので、まだ彼の作品に触れたことのない方は一冊手にしてから旅に出てみてはいかがでしょうか。

太宰治記念館 斜陽館

住所  :青森県五所川原市金木町朝日山412-1
TEL  :0173-53-2020
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 :12月29日
入館料 :一般600円・高/大学生400円・小/中学生250円
駐車場 :有り

ノスタルジックな大正ロマンが味わえる「大正浪漫喫茶室」

どっぷりと太宰ワールドにはまった後は、車を五所川原から弘前へ走らせること約1時間。

リンゴ生産量日本一の弘前ならではのアップルパイを、大人のための喫茶室で堪能しちゃいましょう🍎

こちら「大正浪漫喫茶室」はその名の通り、モダンでハイカラな大正時代を彷彿とさせる、藤田記念庭園内(弘前出身の実業家藤田謙一の別邸であった洋館)の一角にある落ち着いたカフェ。

雰囲気が良いのはもちろんですが、この喫茶室には市内にある6種類のアップルパイが常時販売されているため、胃袋の許す限りアップルパイを堪能できるのです。

それぞれに魅力のあるアップルパイですが、さすが弘前はリンゴ日本一というだけあって、市内には到底食べきれない数のアップルパイが存在しています。

ただ正直筆者もアップルパイは好きですが、どこがどう違うのかという食べ比べまではしたことがないので、アップルパイについてもっと知りたいな!と思った時に素晴らしい資料を弘前観光コンベンション協会のサイトで見つけました。

弘前市内で提供されているアップルパイ47種類を観光コンシェルジュが実際に調査し、甘味・酸味・シナモンの風味の強弱を1から5段階で表示しているこの「弘前アップルガイドマップ」。

マップを手に入れれば自分好みのアップルパイを発掘できるはずなので、さらにお茶の時間も楽しくなりますよ👍

大正浪漫喫茶室

住所  :青森県弘前市上白銀町8-1(藤田記念庭園洋館内)
TEL  :0172-37-5690
営業時間:9:30~16:30(さくらまつり期間中は時間延長あり)
定休日 : 無休
駐車場 :有り

冬限定!弘前公園で楽しむ「冬に咲くさくらライトアップ」

旅の最後を締めくくるのは冬に見られる桜。

弘前公園で行われている「冬に咲くさくらライトアップ」をご紹介します。

桜のように見えるのは、冬の青森ならではの降り積もった白い雪。

桜色のイルミネーションと雪が織りなす幻想的な景色は、息をのむ美しさでまさに大人のフォトジェニック🌸

日没から22時まで楽しめるので、弘前で車を返却し、夜の雪桜散歩を思う存分楽しんで見てくださいね。

弘前公園「冬に咲くさくらライトアップ」

住所 :青森県弘前市下白銀町1番地
会期 :2019年12月1日(日)〜2020年2月29日(土)
時間 :16:00~22:00
駐車場:有り

青森旅行の定番から穴場まで!絶景スポットを巡るおすすめプラン

青森のフォトジェニック旅、いかがでしたか?

夕日を背景にした「鶴の舞橋」のシルエット写真です。太陽が橋の向こう側に沈みかけており、橋の上を歩く人々の影がシルエットとなって浮かび上がっています。橋の木造の構造と、その向こうに広がる木々が夕日の柔らかな光に包まれ、静寂で美しい光景を作り出しています。
PHOTAさんによる写真ACからの写真

大人になっても、心を動かす美しいものや、胸が熱くなる瞬間、深く考えさせられる出会いがあります。

そんな瞬間に惹かれ、魅了され、旅を楽しみたいですよね。青森には、まだまだご紹介しきれていない魅力がたくさんあります。

絶景とともに、青森の旅を満喫してみませんか?

執筆:Honami

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