群馬・水沼駅直結『水沼の湯』|駅を降りれば、すぐ天然温泉

群馬県桐生市・水沼駅のホームに直結する天然温泉施設『水沼の湯』の外観。列車から降りてすぐ利用できる珍しい立地が映える夜の風景。

群馬県桐生市にある水沼駅。そのホームから直結する天然温泉施設『水沼の湯』が、2025年4月、日帰り温泉として新たに開業しました。わたらせ渓谷鐵道の自然豊かな沿線風景とともに、温泉やサウナ、地元食材を使った食事が楽しめる造りとなっています。観光での立ち寄りはもちろん、地域に根ざした施設としての活用も想定されています。

水沼駅に湯けむりが寄り添う|駅直結の温泉『水沼の湯』

ホームからつながる天然温泉

群馬県桐生市、水沼駅のホームに直結する『水沼の湯』は、列車を降りてそのまま入館できる、全国的にも珍しい温泉施設です。施設の延べ床面積は約1,440平方メートルで、駅構内から直接アクセスできる利便性は、観光や日帰り旅行の立ち寄り先として魅力を感じさせます。

館内は大きく2つのエリアに分かれており、手前の「温泉エリア」では日常的な入浴や短時間の滞在に対応しています。一方、追加料金で利用可能な「館内着着用専用エリア」では、食事や休憩を含めてゆったりとした時間を過ごせるよう設計されています。用途や気分に応じて選べる構成が特徴です。

温泉とサウナ、日帰りで味わうくつろぎ

自然に寄り添う大浴場

露天風呂から望む荒神山と青空。四季折々の自然に包まれながら入浴できる『水沼の湯』の露天風呂エリア。
四季折々の自然に包まれながら入浴できる『水沼の湯』の露天風呂エリア

『水沼の湯』の大浴場には、内風呂と露天風呂、そしてサウナが備えられています。湯けむりに包まれた室内風呂では、やわらかな湯に身をゆだねることができ、露天では季節の風や光に触れながらの入浴が楽しめます。施設全体には国産ヒノキ材が使われており、香りとともに落ち着いた空間が広がります。

サウナと水風呂で深まるととのい

サウナ室は静かな環境に設えられ、じんわりと体を温めてくれます。天然の地下水を使用した水風呂は、適度に冷えており、心地よい引き締め感が味わえます。過剰な演出は控えられており、日々の緊張から解き放たれるような整いの時間が流れます。

湯上がりに静けさと余白を

館内着着用エリア「木もれび庵」のリクライニングスペース。大きな窓から光が差し込む、湯上がりの休憩空間。

館内着着用専用エリアにある休憩スペース「木もれび庵」では、畳や木製ベッドに身をあずけ、風や鳥の声に耳を傾けながら湯上がりのひとときを過ごせます。移動の合間に静かにくつろぐ空間として、旅の流れにさりげなく寄り添ってくれます。

自然光に包まれた畳敷きの「木もれび庵」。読書やうたた寝もできる、静けさに満ちた癒しの間。

食と地域のぬくもり——『里山本陣』の料理

水沼の湯に併設された食事処『里山本陣』の厨房カウンター。暖簾の向こうに見えるのは、地元食材を活かした郷土料理を丁寧に調理する調理場の風景。

群馬の食材を活かした郷土料理

地元の黒毛和牛を使用した『里山本陣』のすき焼き御膳。釜炊きごはんと朝採れ卵付きの贅沢な一品。
黒毛和牛すき焼御膳

『水沼の湯』の館内には、郷土料理を楽しめる食事処『里山本陣』が併設されています。上州名物のすき焼きには、黒毛和牛と地元で採れた卵が使われており、素材の味を活かしたやさしい味わいに仕上げられています。さらに、群馬ならではの「おっきりこみうどん」や、山菜をふんだんに盛り込んだ五目釜飯など、季節感と土地の個性が感じられる一品が揃っています。

『里山本陣』で提供される山菜五目釜めし。群馬県産食材をふんだんに使い、季節感を楽しめる郷土料理の一品。
赤城鶏と山菜五目釜めし

旅の合間に、食事だけの利用も可能

『里山本陣』は、温泉利用がなくても食事のみで立ち寄ることができます。館内には50席が用意されており、団体客向けの個室も備わっています。観光の合間に昼食をとったり、列車の待ち時間に夕食を楽しんだりと、さまざまなシーンに応じた利用がしやすい環境です。落ち着いた空間の中で味わう郷土の料理は、水沼で過ごすひとときをより豊かにしてくれるでしょう。


地域に開かれた温浴施設として

駅の天然温泉&サウナの森「水沼ヴィレッジ」のロゴとイメージイラスト。自然との共生をテーマにした複合施設のコンセプトが描かれている。

『水沼の湯』は、グランピングやBBQ、カフェなどを含む複合型滞在エリア「サウナの森 水沼ヴィレッジ」の一部として整備された温泉施設です。施設の詳細は、公式サイト(https://www.mizunuma-village.jp/)をご覧ください。

この温浴施設は、かつて地域に親しまれていた「水沼温泉センター」を改装し、2025年4月にリニューアルオープンしたものです。駅直結という利便性に加え、地元住民の日常利用から観光客の立ち寄りまで、幅広い使い方に対応できるよう設計されています。旅の途中にふと立ち寄る非日常として、また日々の暮らしの中にある癒しの場として、地域に静かに根づいていくことが期待されます。


アクセスと利用案内

『駅の天然温泉 水沼の湯』は、わたらせ渓谷鐵道・水沼駅のホームに直結した日帰り温泉施設です。都心からは電車でおよそ2時間半。駅を降りてすぐ入館できるという立地の特徴は、訪れる人にとっても大きな魅力といえるでしょう。

営業時間は9時から21時まで(最終入館は20時)。入館料には飲み物1杯が含まれており、追加料金で館内着着用エリアの利用も可能です。50台分の駐車場も備えており、車でのアクセスにも対応しています。

【基本情報】
  • 施設名:駅の天然温泉 水沼の湯
  • 住所:群馬県桐生市黒保根町水沼120-1(わたらせ渓谷鐵道「水沼駅」直結)
  • 電話:0277-46-9071
  • 営業時間:9:00~21:00(最終入館 20:00)
  • 駐車場:あり(50台)
  • 【料金(入湯税込・飲み物1杯付き)】
  • 平日:大人 1,350円、小学生 600円、5歳以下 無料
  • 土日祝:大人 1,550円、小学生 700円、5歳以下 無料
  • 館内着着用専用エリア利用:平日 +600円/土日祝 +800円(※大人のみ利用可)

公式サイト:https://www.mizunuma-village.jp/relax/hotspring/

【食事処「里山本陣」】
  • 営業時間:11:00~21:00(L.O. 20:00)
  • 席数:50席(団体用個室あり、最大40名)
  • 食事のみの利用も可能
  • 予約・お問い合わせ:0277-46-9071

群馬をもっと知るために

『水沼の湯』を訪れる旅の前後に、周辺エリアの観光情報もあわせてチェックしてみませんか。
多言語対応の観光情報サイト Guidoor では、群馬県各地の見どころや体験スポット、文化施設などを紹介しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
Taro Okazaki
「Guidoor Media」の立ち上げに携わり、日本の文化・歴史・観光を中心に執筆。オーストラリアでの出版社や教育機関での勤務経験を経て培った国際的な視点を活かし、日本の多様な魅力を国内外に発信しています。 文章では、地域の魅力を分かりやすく伝えることを心がけ、アートでは感情や記憶を色彩と形で表現しています。 趣味はVtuber、アニメ、音楽など。日々の好きなものが創作の原動力になっています。