日本酒はどんな味?味の種類を知って豊かな風味を体験しよう

日本酒を楽しく飲むために知っておきたいコツ

さて日本酒の知識を少し頭に入れたところで、今度は実際に日本酒を一杯!でもいざ飲むとなると、飲み方が色々ありすぎて悩んでしまいます…。

辛口・甘口などの日本酒本来の味を楽しむためには、まずは種類の違いを把握してから飲むことことが大切になってきます。

種類は把握した!しかし買ったは良いけれど、日本酒っていつまで保存できるの?そんな疑問も湧いてきますよね…。

ここでは今さら聞けない日本酒いろはをご紹介いたします。

日本酒は、その種類によって飲み方が異なります。

日本酒の基本の飲み方

木樽に大量に入った日本酒を柄杓ですくっている
JAKUTAKUさんによる写真ACからの写真

日本酒は他のお酒と比較しても、飲む際の温度が幅広くそれぞれ酒の個性に合った温度で飲むことを推奨しています。

皆さんもきっとこの言葉聞いたことある!という温度を表す日本酒ならではの言葉があると思います。

日本酒を楽しむのに大切な温度

まずは下の図をご覧ください。

酒の温度
筆者作成 酒の温度

飲む温度によって全く香りや味わいが変わるので、ぜひ色々試していただけたらと思います。

みぞれ酒みぞれ酒は日本酒を凍らせてシャーベット状にしたものです。白く濁ったお酒は口の中でまるで雪解けのようにふわっと溶け、口いっぱいに日本酒の香りが広がります。
雪冷え冷酒の中で最も冷たい雪冷えはその名の通り「雪のように冷えた日本酒」です。日本酒の香りが苦手な人には香りが弱まるのでおすすめです。
花冷え「花さえ冷たくなる温度の日本酒」という言葉のように冷蔵庫でよく冷えた冷酒です。きめ細やかな味わいになるのが特徴。
涼冷え「涼やかな冷たさを感じる日本酒」が涼冷えです。冷蔵庫から出して10分くらいたったものと考えてみてください。喉に刺激のない程よい冷たさで香りも華やかです。
冷やそのまま常温のものを「冷や」と呼びます。味のバランスや日本酒そのものの香りを感じられるので、酒本来の素材を上品に味わいたい方には一押しの飲み方です。
日向燗冷たさも熱さもないまるで日向のようにぽかぽか程よい温度の日向燗。お酒本来の香りや輪郭がはっきりと現れるので、日本酒好きには堪らない温度です。
人肌燗本当に触るとほんのりじわっと温かい人肌燗。米や麹の香りが引き立ち、まろやかな味わいを楽しめます。
ぬる燗ぬる燗とは言えども口に含んだ際には少し熱さを感じる温度です。最も香りが引き立つ温度と言われており、特に新酒にはとっておきの飲み方です。
上燗湯気が立ち始める温度上燗。まろやかで優しい口当たりは消え、キリっと締まった舌触りを楽しめる大人の温度です。
熱燗最もよく耳にするのではないでしょうか。温めたお酒全般を熱燗と思われている方も多いですが50℃程度の熱ーいお酒を熱燗と称します。辛口酒を熱燗にするとさらにシャープで整った味わいを感じられますよ。
飛び切り燗飛び切り高い温度なのでその名も飛び切り燗。香りや刺激が強いのをお好みの方にはパンチがあるので満足する飲み方です。

お店で注文の際は、飲み方を聞かれたら最初はお勧めの温度で1杯。

ご自宅で楽しまれる場合は、酒屋で購入する際におすすめの温度を聞いたり自分で調べたりしてチャレンジしてみてください。

自宅で日本酒熱燗をたのしもう

小鍋で温めている熱燗
まるうさんさんによるさんによる写真ACからの写真

せっかくなので、自宅で日本酒の燗の作り方もご紹介させていただきます。
基本的なお鍋を使った熱燗作りと、電子レンジで簡単にできる方法までご紹介します。

お鍋を使った燗酒の作り方

徳利(とっくり)の九分目ほどまで日本酒を注ぐ。(この際に徳利の注ぎ口にラップをしておくと香りが飛ばない。)
鍋に徳利を入れて、徳利の半分が浸かるくらい水を入れる。
一度徳利を取り出して鍋を火にかけて沸騰させ火を止め、その鍋に徳利を入れて好みの温度まで温める。
※必ずお湯は沸騰させてください。ぬるめのお湯だと徳利を温めるのに時間がかかりすぎてアルコールが飛んでしまいます。

電子レンジを使った燗酒の作り方

徳利(とっくり)の九分目ほどまで日本酒を注ぎ、ラップをしたら、500Wのレンジで40秒ほど加熱すると人肌燗の温度になります。
ただこの方法は、急激な温度変化で日本酒本来のうま味が逃げてしまう恐れがあるのであまりおすすめできません…

徳利がない時の燗酒の作り方

沸騰したお湯を入れたどんぶりやボウルを用意。
耐熱グラスに日本酒を入れてそのお湯にそのまま浸け温める。
もしくはマグカップに注ぎラップをして、レンジでチン。

日本酒をさらに楽しむ!器にこだわろう

3つ並んだ三種類のおちょこにはどれも日本酒が入っている
フリー素材ぱくたそ(pakutaso.com)

さらに日本酒をもっと美味しく飲むには、器にこだわるのも大切です。

例えば飲み口の広いものは香りを豊かに感じることができますし、反対に狭いものはすっきりとした口当たりになります。

さらには素材によってもそれぞれ特徴があるので把握しておくと、さらに日本酒の世界を楽しめるのではないでしょうか。

日本酒を楽しむ器の素材と違い

陶器・磁器日本酒の甘みを感じやすくなり、口当たりがまろやかに。
ガラス無味無臭なのでお酒の香りや味をダイレクトに感じ日本酒そのものの味を感じやすい。
木の香りがお酒に移り、個性的な日本酒でも飲みやすくなる。口当たりは一番まろやか。
雑味が抑えられ、口当たりがまろやかに。

気になる日本酒の賞味期限

日本酒を注いでいる(徳利)人と、注がれている(おちょこ)人の手元
カメラ兄さんさんによる写真ACからの写真

日本酒について“1本飲み切れるのか”や“買ったまま飲まずにいる日本酒があるけどまだ飲めるのか?”など、アルコール度数も高いだけに保存方法や賞味期限が気になったりしませんか。

実際のところ日本酒は法律で賞味期限の記載義務は決められておらず、その代わりに製造年月日を記載しているものがほとんどです。

日本酒はとても腐りにくく、生酒は半年ですが熟成酒にいたっては10年以上経っても美味しいものがたくさんあります。

テーブルに4種の銘柄の日本酒と料理が並んでいる様子

未開封で冷蔵庫や冷暗所に保管してあれば、基本的に腐敗することのない日本酒は、製造年月日から1年以内を目安に飲むのがおすすめです。

逆に開封後はできるだけ早く飲むようにしてください。

1週間も経つと味や香りに変化が起きたり、時が経ちすぎるとキャップや瓶口にカビが生えてしまうことも…

ガラス張りの解放感のある部屋で海外の女性が酒の入ったグラス片手に入浴している様子

飲み切れなかったり、味が劣化した場合は料理酒として使用したり、贅沢にお風呂に入れて日本酒風呂に浸かるのも良いかもしれません。

特にこれから寒くなる時期の日本酒風呂は発汗作用や体を温める効果があるだけでなく、美肌効果も期待できます。

ただし、お酒が元々苦手な人や肌が弱い方にはおすすめしませんw

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