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「木育」とは?幼少期から学べる『木』がテーマのおすすめ絵本
「木育」とは、2004年に北海道庁が主導でスタートした教育概念です。
小さい頃から木に触れ、身近で使っていくことを通じて、環境や人との関わりを主体的に考えられるような豊かな心を育てることを「木育」としています。
具体的には遊びのなかで木製の玩具(ツリーハウス・ボルダリングパネルなど)を取り入れたり、公園や森林などに行って木々や自然に触れるなど工夫して幼少期から学ぶ機会を増やしていくこともできます。
最近では、絵本によって木や環境について学べる書籍もたくさん出てきています。
前職保育士の筆者が木育についておすすめの絵本の一部を対象年齢別でご紹介します。
ぜひ、日々の子育てや木育にご活用ください!
『木のうた』2・3歳~におすすめ
イエラ・マリ/作
ほるぷ出版 本体1400円+税
『この絵本に文字はありません。ですからお子様の豊かな想像力で物語を読み進めていくことができます。
作中に登場するのは大きな木一本のみで、季節が変わる様子を草花や小動物を登場させることで表現しています。
イタリアの人気作家イエラ・マリにより描かれた美しい自然の景色を眺めながら私たちは、
そこに住む小鳥や動物たちの生態を観察し、生命の根付く力強さとその愛情を全身で受け止めるのです。
じっと耳をそば立てれば、葉のこすれる音や鳥のさえずり、吹き抜ける風のうたが聴こえてくるような、絵本です。』
文字がないからこそ、感じたことや思ったことを読み終わった後に伝え合うことができるのがこの絵本の最大の特徴なのではないかと思います。
「木」のみで季節の変わる様子を見られるのも見どころの一つとなっている絵本です。
『木はいいなあ』5・6歳~におすすめ
ユードリイ/作
シーモント/絵
偕成社 本体1000円+税
『木がある生活がどんなにいいか、その素晴らしさを描きます。
木がたくさん生えると森になり、森はいつもいきいきしている。
秋になって葉っぱが落ちると、落ち葉で色んな遊びができる。
落ち葉を集めて焚き火もできる。木に登って遠くを見ることもできるし、
ブランコをつけて遊ぶこともできる。
木は木陰を作ってくれるし、それから、それから・・・。』
子ども目線で日常にある木の素晴らしさについて書かれています。
子どもから見る視点では木を使って遊びに発展させ、大人からの視点では木の葉で四季を感じることができます。
どちらとも「木はいいなあ」ということを感じ取れるでしょう。
『森のとびら』幼児向けにおすすめ
伊藤真理子/作・絵
オンデマンド出版 本体 600+税
『おじいちゃんからもらった木のおもちゃ。「日本の木で作ったおもちゃはとっても良い」
そう言ってたけど、何が良いんだろう???
ゆーくんが悩んでいると、木のおもちゃ(ツンツンとモコモコ)が動き出す。
皆さんも、ゆーくんと一緒に“木の世界”を案内してもらいましょう。
ツンツンとモコモコが明るく楽しく解説してくれます。
私たちと木の関係性、その役割や恩恵などを考えるきっかけにもなります。
原作が紙芝居なので“読み聞かせ”にも向いている絵本です。』
この絵本では「木育」や「自然」に着目して物語が進んでいきます。
子どもから大人まで分かりやすく描かれており、森林伐採や食物連鎖などの“大きなつながり”も感じられ、深い部分まで知ることができる珍しい絵本となっています。
「木育」は将来を考える大事な教育
いかがでしたか?今回は3冊の絵本をご紹介いたしました。
「木育」と聞くと難しそうに聞こえますが、木や環境を題材にした絵本を読み聞かせするなど日々の育児の中でも取り入れていきやすいことがお分かりいただけたかと思います。
木育でなにより大事なのは子どもたちが自発的に興味・関心が持てるようになること。
乳児期は玩具や木に触れる環境を用意して「興味が持てるように促す」
幼児期は遊びや絵本などを通して「親子で一緒に学ぶ」など
年齢別に木育のスタイルを変えて魅力を一人でも多くの子ども達に伝えることができたらと思います。
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