伊豆半島への旅といえば、東京からアクセスが良く、ドライブ感覚で気軽に訪れやすい東伊豆や修善寺を選びがちです。しかし、西伊豆にも見逃せない魅力がたくさんあります。
西伊豆は、伊豆半島の西側に位置し、駿河湾に面したエリア。東京から車で約3時間ほどかかりますが、その道のりを越える価値が十分にある場所です。海と山が織りなす雄大な自然と美しい風景が広がり、特別なひとときを過ごせます。
今回は、そんな西伊豆を中心に、松崎町や南伊豆の魅力をご紹介します。海と山が生み出す絶景はもちろん、そこでしか味わえない体験やグルメも満載です。少し足を伸ばして、いつもとは違った旅を楽しんでみませんか?
Contents
静岡県「西伊豆」そこには世界の景勝地が待っている!
西伊豆は、美しい自然と豊かな海が広がる魅力的なエリアです。海と山が織りなす風景は、世界の名所を彷彿とさせる絶景が広がっています。そんな西伊豆では、タイミングが合えば、さらに感動的な景色を体験することができます。
規模はやや小さいかもしれませんが、そこに広がる風景は和の趣を残しつつも、まさに世界の絶景です。また、写真が得意な方は、本物以上に美しい写真を撮ることができるかもしれません。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
以下は、西伊豆で楽しめる世界の絶景です。
他にも、西伊豆ならではの独特な景観がいくつもあります。
西伊豆で巡る日本版モンサンミッシェルと青の洞窟、日本一の夕日
西伊豆の魅力は、豊かな自然と歴史的な体験にあります。
佐渡金山に次ぐ産出量を誇った土肥金山では、かつての金鉱山の雰囲気を味わいながら、金塊や砂金すくいを体験できます。また、堂ヶ島の天窓洞では、船で海上から青の洞窟に匹敵する美しい景観を楽しむことができます。
さらに、三四郎島でのトンボロ現象や、大田子海岸で日本一美しいとされる夕日を堪能し、沢田公園露天風呂で夕日を眺めながらリラックスするのもおすすめです。
佐渡に行かずとも体験できる!伊豆の『土肥金山』で『金山探検』
まずは、西伊豆で楽しめる珍しい体験をご紹介します。
実は、伊豆にはかつて金山がありました。中でも土肥金山は、佐渡金山に次ぐ産出量を誇ったと言われています。現在は操業していませんが、観光施設として利用されており、250kgの巨大な金塊に触れたり、砂金すくい体験も楽しめます。さらに、施設の奥には観光坑道があり、当時の採掘の様子が再現されています。
佐渡は少し遠いですが、西伊豆なら、手軽に金山体験ができるのも魅力のひとつです。
土肥金山 マップ 詳細情報
住所 | 静岡県伊豆市土肥2726 |
営業時間 | 9:30~17:00(入場受付は16:30まで) ※砂金採り体験受付時間:9:00~16:20 ※入場(観光坑道&資料館)&砂金採り体験:9:00~15:50 ※お食事処葵 営業時間:平日11:00~14:30(L.O.) 土日11:00~15:30(L.O.) |
入園料 | 観光坑道 & 黄金館共通チケット:大人(中学生以上)1000円/小学生中人(小学生)500円 砂金採り体験料金:大人(中学生以上)7500円/中人(小学生)650円 |
電話番号 | 0558-98-0800 |
駐車場 | あり |
また土肥金山の少し南には、規模は小さいですが雰囲気はむしろ当時に近い、龕附(がんつき)天正金鉱もあります。実際に金鉱に入ることもでき、年配のガイドの方がかなり詳しく説明してくれるので本格的に金鉱について知りたい方はこちらもおすすめです。
個人的にはマニアックでこちらの方が面白いと感じました。実際の金銀鉱脈の手掘り体験もできます。
龕附天正金鉱 マップ 詳細情報
住所 | 静岡県伊豆市土肥2851 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
定休日 | 無休(不定休) |
入場料 | 大人800円 中高生600円 小人400円 団体割引20名以上1割引き (ご案内、手掘り体験料を含みます) |
電話番号 | 0558-98-1258 |
駐車場 | あり |
青の洞窟を超える?堂ヶ島クルーズで楽しむ『天窓洞』
南イタリア、ナポリのカプリ島の青の洞窟は有名ですが、西伊豆にも青の洞窟にも負けない景勝地「天窓洞」があります。
海に侵食された洞窟の上部が窓のようになっていることから天窓堂と呼ばれています。天候に恵まれれば、自然の天窓からさす太陽光でエメラルドグリーンに輝く海を、鑑賞することができます。
天窓洞観光は、やはり海からのアプローチがおすすめです。堂ヶ島は複雑に入り組んだ海岸線、大小様々な形の島が浮かぶ伊豆屈指の景勝地です。堂ヶ島マリン遊覧船に乗れば、それらの島々を間をクルーズしながら天窓堂の中に海からアプローチすることができ、堂ヶ島観光を満喫できます。
また堂ヶ島公園から徒歩でアプローチして、上から天窓堂を覗くこともできます。
天窓洞 マップ 詳細情報
住所 | 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科字堂ヶ島 |
堂ヶ島マリン | 天然記念物 洞くつめぐり:大人/1,300 円 子供/650 円 堂ヶ島クルーズ:大人/1,800 円 子供/900 円 千貫門クルーズ:大人/2,400 円 子供/1,200 円 ジオサイトクルーズ:大人/2,000 円 子供/1,200 円 ※運行は天候に左右されます |
電話番号 | 0558-52-1114 (西伊豆町まちづくり課) |
駐車場 | 約300台 (無料) |
世界遺産モンサンミッシェルまで行かずとも『三四郎島』でトンボロ体験
潮の満ち干きに応じて、海で隔てられている島まで歩いて渡れるようになる現象をトンボロと言います。世界の代表的なトンボロはモンサンミッシェルで、潮が引いた砂洲を、遺書を書いた巡礼者が島の修道院に向かって渡ったと言われています。
三四郎島のトンボロも同様の景勝地です。残念ながら三四郎島には世界遺産の修道院はありませんが、橋がかかっていつでも行けるようになったモンサンミッシェルより、現在でも潮の満ち干のタイミングで渡れたり渡れなかったりする三四郎島の方が貴重な体験かもしれません。
また三四郎島は自然豊かできれいな島なので、陸からは見えない島の向こう側にぜひ行ってみてください。
三四郎島のトンボロ マップ 詳細情報
住所 | 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科 |
トンボロ現象 | 3月~9月の干潮時 (10月〜2月は瀬が現れるほど潮が引きません) |
電話番号 | 電話 0558-52-1114 (西伊豆町まちづくり課) |
駐車場 | 国道136号線沿い: 5台 (無料) 西伊豆町観光協会堂ケ島観光案内所周辺: あり (無料) |
『大田子海岸』で日本一美しい夕日を眺めるひととき
西伊豆は夕日のまちとして全国に売り出しています。さすがに夕日のまちというだけあって、西伊豆の夕日は雄大です。
特に、春分の日と秋分の日前後に、太田子海岸の沖の岩場に沈む夕日は一見の価値があります。海上に浮かぶゴジラに見える穴の空いた大きな岩の穴の中に夕日が沈んでいく情景を見ることもできます。
夕暮れ時期には、夕日見物を目指して、写真愛好家や観光客が訪れるほど有名で、日本の夕日百選にも選ばれています。
もしタイミングが合うようでしたら、夕暮れの時間帯、沈んでゆく夕日を見ながら、西伊豆での旅を楽しんでみてください。
スマートフォンの動画で沈んでいく夕日を撮影するのも面白いかもしれません。
大田子海岸 マップ 詳細情報
住所 | 静岡県賀茂郡西伊豆町田子 |
見頃 | 3月の春分の日と9月の秋分の日の前後 |
電話番号 | 0558-52-1268 (西伊豆町観光協会) |
駐車場 | 大田子海岸駐車場 |
絶景と温泉の贅沢コラボ!『沢田公園露天風呂』で夕日を満喫
露天風呂から夕日が沈むのを眺めたい、そんな贅沢なリクエストもあるかもしれません。堂ヶ島は有名な温泉場なので、海沿いにはいくつもの高級旅館があり、露天風呂や大浴場から夕日を眺めることができます。
できればコストを抑えたいという方には、沢田公園露天風呂がおすすめです。駿河湾を一望できる高台から、夕暮れ時、水平線に沈む夕陽を見ながらの入浴は、開放感満点です。
沢田公園露天風呂 マップ 詳細情報
住所 | 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2817−1 |
営業時間 | 【6~8月】9:00~20:00 【3~5・9月】9:00~19:00 【10~2月】9:00~18:00 ※ 7月第3土曜日から8月第4土曜日まで 6:00~20:00 |
定休日 | 毎週火曜日(火曜日が祝日にあたる時は翌日送り) |
利用料金 | 【町外からお越しの方】大人 600円、小人 200円(6歳以上12歳未満) 【西伊豆町在住の方】 大人400円、小人200円 (西伊豆町の住民65歳以上は200円) |
電話番号 | 0558-52-2400 |
駐車場 | あり |
西伊豆でしか味わえない!絶品グルメを堪能しよう
西伊豆の絶景だけでなく、ここならではのグルメもぜひ楽しんでみてください。
漁港で新鮮なイカを贅沢に味わったり、地元の伝統を活かした料理に舌鼓を打ったりと、魅力的な食体験が待っています。さらに、老舗の飴屋が手掛けるかき氷は、溶かした飴が絶妙な食感を生み出すユニークな一品です。
ここでしか出会えないグルメが盛りだくさんです。
漁港ならではの新鮮さ!『沖上がり食堂』の絶品いか様丼
まずは、昼にしか営業していない、漁港にある「沖上がり食堂」のいか様丼をご紹介します。
新鮮なイカの上に、西伊豆の夕日に見立てた卵の黄身を乗せたドンブリです。漁港の食堂なので、オシャレさや特別なサービスはありませんが、シンプルなイカの味を楽しむことができます。観光客としては、こういうものに旅の魅力を感じてしまいます。
営業時間が、午前11時から15時くらいまでなので、旅のスケジュールが合えばランチで試してみてください。
沖上がり食堂 マップ 詳細情報
名称 | 沖上がり食堂 |
住所 | 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科1806 |
営業時間 | 11:00~15:00 |
定休日 | 火曜日 |
電話番号 | 0558-52-0018 |
駐車場 | あり |
西伊豆限定!『お食事処 味正』の金目鯛ひきずり寿司
次は、味正の金目のひきずり寿し(1500円)です。東伊豆には、金目の煮付け定食、金目の天丼、金目バーガーまでありますが、これは西伊豆にしか無いようです。
お刺身としても食べられる新鮮な金目鯛を、すき焼きのようなタレに、しゃぶしゃぶのようにサッとくぐらせ、シャリの上に乗せて食べるのが「ひきずり寿司」です。西伊豆に昔からあった、鰹をすき焼きのようして食べる風習を、金目にアレンジしたものと言われています。確かに伊豆でもここでしかみたことがないので、西伊豆ならでは味と言えるでしょう。
お食事処 味正 マップ 詳細情報
名称 | お食事処 味正 |
住所 | 静岡県賀茂郡松崎町江奈638-1 |
営業時間 | 11:30~14:30/ 17:00~21:00 |
定休日 | 火曜日の夜、水曜日は終日、木曜日の昼 |
電話番号 | 0558-42-2855 |
老舗が作る新感覚スイーツ!『飴屋』の特製かき氷
かき氷マニアではないので、確信はありませんがこれは珍しいのではないかと思います。
菊水という老舗の飴屋さんのかき氷で、かき氷の上に溶かした飴を乗せてくれます。飴はすぐ固まるのですが、氷との絶妙な温度のバランスと甘さの加減がなんとも言えません。
甘いものは別腹ですし、比較的暖かい西伊豆の午後、冷たいかき氷を食べてみてください(夏季限定)。
飴元 菊水 マップ 詳細情報
名称 | 飴元 菊水 |
住所 | 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科802−4 |
営業日 | 9:00〜17:00 |
定休日 | 不定休 |
電話番号 | 0558-52-0044 |
宿泊は鉄板「堂ヶ島温泉」だが、絶景キャンプ場もおすすめ
西伊豆に来てどこに宿泊するのかの選択肢はたくさんあります。
堂ヶ島温泉は伊豆でも屈指の温泉街ですので、高級旅館から民宿までたくさんの宿があります。また、松崎町まで足を伸ばせは絶景のキャンプ場もありますので、キャンプをしてみるのも良いかもしれません。
堂ヶ島温泉には宿泊施設多数『西伊豆 堂ヶ島温泉ホテル』
私が西伊豆へ仕事で行く際、よく利用しているのは堂ヶ島温泉ホテルです。
ハワイをイメージして、海の眺望、ヤシの木、海沿いにはプールと当時モダンだと思われていたホテルがそのまま使われており、日本の高度成長期を思わせる不思議なレトロ感があります。夏にはプールサイドにハワイアンの音楽が流れていて、それがなんともしっくり感じます。
またロビーには太陽の塔で有名な岡本太郎の作品の壁画がなぜか残されています。
堂ヶ島温泉ホテルは、源泉掛け流しの温泉なので温泉も楽しむことができます。大浴場だけでなく、海辺には男女別の露天風呂もあり、夕日を見ながら温泉を楽しむことができます。いくつかの源泉があり、私のおすすめはぬるい源泉で、入っていると段々疲れが抜けるように感じます。
またこのホテルから、敷地沿いに三四郎島に行くことができるので、宿泊している時間帯でトンボロ現象を見ることもできます。
堂ヶ島温泉ホテル マップ 詳細情報
名称 | 堂ヶ島温泉ホテル |
住所 | 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2960 |
電話番号 | 0558-52-0275 |
富士山を望む絶景キャンプ!『雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場』
もしキャンプを楽しみたいのであれば、松崎町から少し南下することになりますが、「雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場」もおすすめです。西伊豆の崖の上にある比較的小さなオートキャンプ場ですが、西伊豆の荒々しい海と千貫門、相模湾に沈む雄大な夕日をキャンプサイトから見ることができます。また天気に恵まれれば、相模湾越しの富士山を見ることができるかもしれません。絶景用の撮影スポットも整備されていますし、キャンプ場利用者は展望風呂も使えます。
周辺にもいくつかキャンプ場があるようですので興味のある方は調べてみてください。
また、道が狭いですが、近くに岩部の棚田があります。東日本では珍しい石積の棚田です。
雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場 マップ 詳細情報
名称 | 雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場 |
住所 | 静岡県賀茂郡松崎町雲見字塩谷83-1 |
予約 | サイトの入力フォームから |
ノスタルジックな港町「松崎町」でのんびり絶景散策
西伊豆からさらに南下すると松崎町になります。
松崎町と聞いて知っている人は少ないかも知れませんが、テレビドラマや映画のロケ地の港町として見ているかも知れません。世界の中心で愛を叫ぶ、砂の器、鬼畜などのドラマのロケ地にもなっていて、日本のどこかにありそうな港町ですがそれだけではありません。西伊豆に来たのならぜひ足を伸ばしてほしいところです。
陸から遠くても海に開かれた町 松崎町
伊豆半島の先端に近い松崎町は、陸からのアクセスに優れているとはいえませんが、昔から海に開かれており、江戸時代には大阪-江戸間の航路の要衝として栄えた街です。そのため、市内には、歴史的な建物やナマコ壁の街並みも多数残っており、珍しい美術館もありますので、街中を散策しても楽しいと思います。
また、ヨットによる単独無寄港補給世界一周の史上最年少記録(当時)を樹立した白石康次郎はここ松崎町からから出発しており、日本の端のイメージがあります。
さらに、松崎町から南伊豆にかけての海岸線は、小さな港とエメラルドグリーンの海が続く素晴らしい景観です。
サクラの時期は絶景!『那珂川桜並木・花見船体験』
実は、松崎町は和菓子の桜餅などを包む桜の葉の生産日本一の町です。桜の葉が日本一だけあって、桜の名所でもあり、ぜひ桜の咲く季節に訪れてほしいところです。
街の中心を流れる那珂川沿いに1200本のソメイヨシノが4kmも続く桜並木があり、満開の時期は本当に美しい景色を堪能することができます。また10人乗りカヌーを漕ぎながら水上からお花見を楽しむ那賀川花見舟体験もおすすめです。興味のある方は、観光協会から予約できます。
那珂川桜並木・花見船体験 マップ 詳細情報
住所 | 静岡県賀茂郡松崎町松崎211(松崎町観光協会) |
見頃 | 3月下旬~4月上旬 |
電話番号 | 0558-42-0745 (松崎町観光協会) |
花見船体験 | 予約は観光協会まで 大人 2,000円 小中学生 1,000円 未就学児 500円 ※座席不要の幼児は無料。 |
美しいナマコ壁の街並みを散策
ナマコ壁とは、建物の外壁にナマコ状の漆喰を網目状に施し補強したものを言います。松崎町には、このナマコ壁の建物が多く残っており、街並みを作っています。ナマコ壁の街並みを散策しているとタイムスリップしたような感覚になります。
ちょっと不思議な街並みで写真を撮ってみるのも面白いかもしれません。
漆喰鏝絵が楽しめる!建築ファン必見の『長八美術館』
長八美術館は、松崎町出身で江戸末期から明治にかけて活躍した名工・左官職人の長八の美術館です。左官の技術と日本画の狩野派の技法を組み合わせた「漆喰鏝絵」(絵画的な表現を漆喰で作成)という独自の作品を多数展示している非常に珍しい美術館です。
建築に興味のある方は、美術館の建物も楽しめます。建築家石山修氏が日本の名工と言われる左官職人を集めて作ったのが長八美術館で、建築美術の優れた制作者に贈られる吉田五十八賞を受賞しています。
長八美術館 マップ 詳細情報
住所 | 静岡県賀茂郡松崎町松崎23 |
開館時間 | 9:00~17:00 |
閉館日 | 年中無休 |
入場料 | 大人500円、中学生以下無料 |
電話番号 | 0558-42-2540 |
駐車場 | あり |
美味しい海の幸を楽しむなら『民芸茶房』で決まり
松崎町での散策でお腹が空いたら、やはり海の幸で昼食にしたくなりますよね。海鮮の食堂やバイクツーリングで人気の店もありますが、私がおすすめしたいのは、松崎港近くの民芸茶房です。比較的手軽に海の幸たっぷりの定食を食べることができます。
民芸茶房は、豊崎ホテルに併設されているので宿泊も可能です。源泉掛け流しの天然温泉と夕食には美味しい魚が食べられるのでおすすめです。
以前私が宿泊した際に頂いた手長海老の刺身(どちらかといえば、イタリア料理のスカンピ風)は絶品でした。
民芸茶房/豊崎ホテル マップ 詳細情報
名称 | 民芸茶房/豊崎ホテル |
住所 | 静岡県賀茂郡松崎町松崎495-7 |
営業時間 (民芸茶房) | 7:30~15:00 17:00~20:30(L.O.19:30) |
定休日 | 不定休 |
電話番号 | 0558-42-0773 |
駐車場 | あり |
「南伊豆」へと続く絶景ドライブルートでの感動体験
松崎町から南伊豆にかけての海沿いの道は、海辺のドライブを楽しむことができます。海を一望できるルートで、交通量も少ないのでゆっくり景色を楽しむことができます。また、千貫門、岩室堂、数々の小さな漁港など、途中寄り道をしながらのドライブもおすすめです。
以前は、雲見温泉赤井浜露天風呂、平六地蔵露天風呂といった野趣豊かな露天風呂が、点在していたのですが廃業や休業のところが多いようです。温泉好きの方、下調べをして訪問してみても良いかもしれません。
伊豆が誇る奇景『千貫門』を訪れる
松崎町でも、いくつかの奇景をみることができます。海に浮かぶ巨石を波が侵食して真ん中に穴が開いている千貫門もその一つです。エネラルドグリーンの海や周辺の景勝とともに「見る価値が千貫に値する」というところから「千貫門」という名がつけられるようになりました。
土砂崩れの影響で千貫門への遊歩道は閉鎖されていたのですが、令和4年7月に開通されました。千貫門だけだなく非常に透明度の高い海を見る時間を取ってみるのも良いかもしれません。
千貫門 マップ 詳細情報
住所 | 静岡県賀茂郡松崎町雲見 |
道順 | ホテル「大漁」近くに駐車場(有料)有、徒歩20分 ※わかりにくいので観光協会で詳細を確認することをおすすめします |
電話番号 | 0558-45-0844(雲見温泉観光協会) |
江戸城の石垣を切り出した場所『岩室堂』を見学
不思議な景色といえば、岩室堂も面白いかもしれません。江戸城の石垣にも使われた伊豆石の切り出し場です。実際の現場を保存しているような施設ですので、当時の石切場のリアルな感覚が体験できます。
切り出した石を船に乗せるためトンネルが海に通じており、入江に船を係留し、人力で浜辺まで大きな石を下ろす様を想像してみると非常に興味深く見学することができます。
岩室堂 マップ 詳細情報
住所 | 静岡県賀茂郡松崎町道部371 |
照明点灯時間 | 8:30〜17:00 |
駐車場 | 無料(普通車4~5台分、マイクロバス駐車可) |
西伊豆で心に残る特別な体験を!伊豆半島旅の締めくくりに
これまで、仏像と温泉を楽しむ三島・修善寺の旅、東伊豆の旅、下田・南伊豆の旅と紹介してきましたが、今回の西伊豆の旅で完結です。
他にも紹介したいところは沢山ありますが、まずは伊豆半島に出かけて、自分の好みの旅を探してみてください。あなただけの新しい発見が沢山あるはずです。