「木育」子育て・赤ちゃんにおすすめの新たな取り組みと「富士ひのき」製玩具
静岡県富士市では地元産の「富士ひのき」に親しんでもらい、森林への関心を高める「木育(もくいく)」を促すことを目的として、富士ひのき製玩具を対象の親子に贈呈する事業を令和2年から実施しています。
住んでいる地元の木材を使って作られた玩具なので、自然にも優しく、お母さん・お父さんにとっても思い出深い品となりそうですね!
今回は、いま世界で注目されている「木育」と、日本が誇る富士山のふもとで生育した「富士ひのき」の魅力についてご紹介します。
いま世界で注目されている「木育」とは?
そもそも「木育」とは平成16年9月に北海道で発足した「木育プロジェクト」から提案された新たな教育です。
木を子どもの頃から身近に使っていくことを通じて、人と森や木との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育てたいという想いが「木育」という言葉に込められています。
子どもをはじめとするすべての人びとが『木とふれあい、木に学び、木と生きること』を学ぶ活動を木育としています。
遊びや絵本などから自然環境について幼少期から学ぶ機会があるのは良いことですね。
赤ちゃんの発達に良い影響を示す「木育」の効果!
①想像力・創造力が育む
木製の玩具は見た目・形がシンプルなため遊び方は何通りもあります。
例えば積み木はただ積むだけでなく、色や形別に分けたり、ころころと転がして遊ぶなど年齢によっても遊び方が変化していきます。
遊び方が限定されていないので、成長に応じた遊びを子ども自身でつくることができます。
②感受性が高まる
木は一つとして色や木目が同じものはありません。木の種類によって香り・色・形・性質に違いがあり、五感に働きかけて感性豊かな心の発達を促します。
③丈夫で長持ちしやすい
木はプラスチック製にはない「しなやかさ」を兼ね備えており、少しのことでは欠けたり割れることはありません。
また自然素材で出来ているため、なんでも口に入れて確認をする乳児期にも安心して使用することができます。
教育現場では「木育」の取り組みが進んでいる
近年、「木育」から得られる効果に着目して保育園や幼稚園では教育に木育を取り入れるところが増えてきました。
具体的な取り組みは以下の通りです。
・園舎を木造にする
・くつ箱やロッカー、机やイスなどの家具を木製にする
・木製の遊具(ツリーハウス・ボルダリングパネルなど)を取り入れる
・積み木や木の枝など木のおもちゃで遊ぶ
・木の食器を使う・自分で使う箸を手作りする
・園庭で作物を育成。種まきや収穫を通じて植物も生きていることを実感できる
・遠足や散歩で公園や社寺、森林などに行き、木々や自然に触れる
・木育インストラクターの資格を持つ人材の育成・導入
・木に関する絵本や教材の配置
・木材教室の開催
こうした様々な取り組みを通じて木育は子どもに良い影響を与えています。
「木育」海外でも取り組まれている!
「木育」は海外でもいま注目されています。
森の国として知られるドイツでは国民の環境に関する意識が高く、ドイツ人は子どもの頃から休日に家族と森や畑を散歩するというのが習慣になっています。
また、幼稚園では天候関係なく外に出て自然遊びをするので、ドイツ人が自然を大切にする思いは幼少の頃から学んで育んだものなのだと言えます。
幼少期から木を身近に感じて過ごしてきた子どもたちの将来の夢に必ず出てくるのが「森林官」です。ドイツでは医者とトップを争うほどの人気職業となっています。
その仕事内容は、森林の伐採計画を立てること、生態系の調査、林道の安全管理、市民や子どもへの環境教育、狩猟の管理、林業マーケティングなど多岐にわたります。
森を守っている人々の存在を身近に感じられるのもドイツの森の特徴でしょう。
「富士ひのき」とは
そんな木育にもおすすめの「富士ひのき」玩具をご紹介します。
玩具に使用している「富士ひのき」は、富士山麓の厳しい環境下でゆっくりと育ち、木目が細かく、強度や耐久性に優れていることが特徴で、富士地域のブランド檜木材「富士ひのき」として、育林されています。
富士ひのきの玩具なら自然素材なので、小さなお子さんが口に入れてしまっても安心して使用できますね。
『富士ひのき』を育て「資源」として使うことが富士山の環境保全に
日本が世界に誇る名峰「富士山」は世界文化遺産にも登録されていますが、中腹から裾野に広がる森林の多くは実は「ひのき」の人工林です。
この広大な檜林は、CO2固定(炭素固定)、富士山の水、森林土壌など、富士山の環境の形成に大きく関わっています。
CO2固定(炭素固定)とは、大気、排出される排気ガスなどに含まれている二酸化炭素(CO2)を固定することを指します。気体である二酸化炭素を炭素化合物として留めていくことで、地球温暖化対策に有効だと言われており、CO2を削減する方法として世界的に需要が高まっています。
最も身近で自然な「CO2固定」は、光合成です。光合成は植物などが、光のエネルギーを利用して大気中の二酸化炭素と水を材料に、酸素を作る働きです。
富士山の貴重な環境を守っていくためには、「富士ひのき」の人工林を健全な状態で保ち続ける必要があります。健全な状態で森林を守るためには人の力が欠かせません。
【森林の手入れ(草刈・枝切り)】
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【間伐する】
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【製材する・使う】
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【木を植える】
森林資源の循環利用を繰り返すことが、子どもたちが安心して暮らせる未来と環境保全へとつながります。
「富士ひのき」についてくわしくは
FUJI HINOKI MADE
FUJI HINOKI MADEは、富士山で育った富士市「富士ひのき」製品のブランドです。
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