富士山は標高3776.24mと日本最高峰で、その優美な風貌で数多くの芸術作品の題材とされていますね。
本記事シリーズでは富士山を題材とした芸術作品をご紹介します。
まずは音楽。富士山を歌ったもので、最も知られているであろう曲をご紹介します。
唱歌「ふじの山」を聞こう
山梨県富士河口湖町、本栖湖からみた富士山。水面が凪いでいるため逆さ富士を見ることができ、ここからの見える逆さ富士は千円札の裏にも描かれている。もっと富士河口湖町を見たい方はコチラ↓
【多言語観光情報サイト Guidoor(ガイドア) | 富士河口湖町】
【音源】
音源は筆者作
【楽譜(コード付き、原曲キー)】
以下、楽譜画像は筆者作
「ふじの山」ってどんなふうにできた曲なの?
作曲者は不詳ですが、作詞は巌谷小波です。
巌谷小波(いわや さざなみ)……1870年7月4日(明治3年6月6日)誕生、1933年(昭和8年9月5日)死没。明治から大正にかけて活躍した作家、児童文学者、俳人。『桃太郎』や『花咲爺』などの多くの民話や昔話を生まれ変わらせ、今日ほどの有名度へ発展させたため、日本近代児童文学の開拓者とも呼ばれている。
初出は明治44年(1911年)刊行の『尋常小学読本唱歌(二)』。これは当時の小学生向けの音楽の教科書のことです。当時の教科書は学年別に本が分かれていませんでした。
曲は文部省が東京音楽学校(現:東京藝術大学)に依頼して編纂委員会を組織させ、そこの教授を中心に構成された編纂委員たちによって作曲されました。
個々の曲の作詞者、作曲者の名前は伏せられていましたが、不詳の作曲者も、もしかしたら当時の教授の誰かかもしれません。
なお、本曲は現在も小学三年生の教科書に載っています。覚えていましたか?
「ふじの山」の魅力を深堀しよう
授業では「旋律の特徴を感じ取る」という目標で取り上げられることが多々あります。
旋律の特徴ってなんでしょうか。結局どうやって歌えばいいのでしょうか。
その一例を下記にて楽曲分析しながらご紹介します。
皆さんも当時、どうやって歌ったか思い出しながらご覧ください。
歌詞編
【歌詞】
一、
あたまを雲の上に出し、
四方の山を見おろして
かみなりさまを下にきく、
ふじは日本一の山。二、
青ぞら高くそびえたり、
からだに雪のきものきて、
かすみのすそをとほくひく、
ふじは日本一の山。
歌詞は七五調で、字面だけでも日本の古き良き歌といった印象を受けますね。
一番では山頂が雲や雷雲より高い位置にあって、もちろん周囲の山よりも高いという日本最高峰の雄大さが、
二番では青空・雪・霞と共に見る富士山の美しさが歌われています。二番は富士山を人に見立てて(擬人化して)雪化粧や霞を着物に例えているのもおもしろいですね。
高い、美しいという言葉は歌詞に入っていないのに、光景をありありと想像できるのは、さすが日本近代児童文学の開拓者の技と言ったところでしょうか。
メロディ編
小学三年生向きとあって、簡単で覚えやすいメロディになっています。
旋律の基本情報
拍子は四分の四です。
原曲はD-dur(ニ長調)で、最低音はレ(一点ニ)、最高音は更に上のレ(二点ニ)、とちょうど1オクターブ分の音が使われています。
三年生が歌うには少し高い可能性がありますので、ひとつ音を下げてC-dur(ハ長調)で歌っても良いですね。
一段目
まずは楽譜の一段目(1~4小節)から。この曲はD-durなのでレから開始すると思いきや、第5音であるラから始まっています。少し高めの音からスタートすることで、背筋がピンと伸びてきれいな姿勢で歌えます。
まずは富士山を見上げているイメージで。
二段目
二段目(5~8小節)、前半は最高音が登場して全体的な音域が高まり、まるで自分が富士山になったように目線が高くなりますね。
その後、「見おろして」のメロディとともに、目線が徐々に下がっていきます。
三段目
三段目(9~12小節)は、前半はゴロゴロと雷が低く鳴っているイメージで低い音域から始まります。
後半は音域が高くなり、自分の足元で雷が鳴っているかのように背を伸ばして優雅に歌いましょう。その方が四段目ものびのび歌えます。
四段目
四段目(13~16小節)は、最高音から始まり最低音で終わります。
富士山を山頂から麓まで見渡すように堂々と終わりましょう。「日本一」の歌詞も栄えます。
生活に溶け込む「ふじの山」
もし授業で習ったことを忘れてしまっていても、普段の生活や旅先でこの曲を聞く機会がいくつかあります。
「聞いたことある曲だけど曲名が分からなかった」という方もこれで思い出せるのではないでしょうか。
静岡県富士市、田子の浦港。特産品として、ぷりぷりの食感が特徴である「田子の浦しらす」がある。もっと富士市を見たい方はコチラ↓
【多言語観光情報サイト Guidoor(ガイドア) | 富士市】
まずは町中から。
静岡県富士市、富士宮市、御殿場市、小山町と、山梨県富士吉田市、山中湖村では、防災行政無線のチャイムとして市町内に流れています。
静岡県富士宮市、白糸の滝。富士山の雪解け水が絶壁から絹糸を垂らしたように流れ落ちる、優雅な名瀑。もっと富士宮市を見たい方はコチラ↓
【多言語観光情報サイト Guidoor(ガイドア) | 富士宮市】
次は駅にて。
2001年3月29日よりこの歌が大月駅と河口湖駅で発車メロディとして流れています。また、2011年7月1日からは富士急行線富士山駅でも列車到着時のメロディとしても使われています。
山梨県富士吉田市、道の駅「富士吉田」。山梨県のお土産の定番「信玄餅」「吉田のうどん」桃やブドウなどの購入、富士山地下水のお持ち帰りなどができる。もっと富士吉田市を見たい方はコチラ↓
【多言語観光情報サイト Guidoor(ガイドア) | 富士吉田市】
車の運転中に聞けることもあります。
富士吉田市にある富士スバルライン料金所手前に、「メロディーロード」と呼ばれる、自足50kmで走行すると舗装の溝とタイヤによる摩擦音がこの曲に聞こえる道路があります。
いかがでしたか?
子供にも分かりやすい簡単な歌詞とメロディでありながら、富士山の「日本一」の高さや美しさを感じ取れる、良曲です。富士山を見る・登る時はぜひ思い出したい楽曲ですね。
執筆:Yo-Ohtaki
≪…生活に溶け込む「ふじの山」…≫の、『π体』で単位化する[1]は、大和言葉の【ひ】に象徴できる。
1・2・3・4次元で閉じ(計算でき)ている数の言葉ヒフミヨ(1234)の眺望は、[数のヴィジョン]に・・・
自然数のキュレーション的な催しがあるといいなぁ~
もろはのつるぎ(有田川町ウエブライブラリー)は、数の言葉ヒフミヨ((1234)自然数)の『HHNI眺望』の眺めを、SNSの≪【インドの魔術師】ラマヌジャンの見つけたクールな式≫(検索)の[何かの機会に使う式]に『自然数製造機』(『自然比矩形』)を醸成していそうだ。
冒頭の写真は、ヴィンキュラム(括線)を≪…深堀…≫している。
水涯線から、金子みすゞの「大漁」の≪…深堀…≫からの送りモノで[逆さ富士]の風景に現象の源を知る。
数の言葉 【1 2 3 4】は、ヴィンキュラム(単位分数) と 引き算 に ≪…深堀…≫する。
文化の日逆さ富士観てエジプトへ
エジプト文明の数の言葉は、全体の【1】と部分の【1】をあくなき≪…深掘…≫(単位分数)していた。
≪…生活に溶け込む「ふじの山」…≫は、『幻のマスキングテープ』から『眺望』すると、活性化のモト(素数)の自然数の位置(通過点軸)に生る。
『創発円筒体』からの『釣り鐘体』と『富士山体』の切り出しは、『π体』だが『釣り鐘体』は【2】(素数)に象徴され活性化エネルギーは途切れるが、『富士山体』は活性化エネルギーを保ち続ける。
この物語の原型は、絵本「もろはのつるぎ」(有田川町ウエブライブラリー)