佐賀の呼子・唐津で絶景・グルメ・歴史を堪能♪一日ドライブモデルコース

上原淳也さんによる写真ACからの写真

佐賀県の風光明媚な北西に位置する唐津市。
玄界灘の波音が響くこの土地には、観光スポットがひしめく魅力が詰まっています。

古き良き歴史と新たな魅力の融合、海の幸と絶景の誘惑、そして心温まるローカルな体験。そんな唐津・呼子の魅力を余すことなく堪能できる、ドライブモデルコースをご案内します。

ドライブの旅が、風景や味覚、歴史と触れ合いながら感動を届ける、新たな冒険への扉を開くことでしょう。
ここでしか味わえない体験を、一日の旅で心ゆくまで楽しんでみてください。
それでは、唐津・呼子への魅惑の一日が始まります。

(※この記事は過去の記事を編集し2023年8月12日に再公開しました。)

唐津市へのアクセス

夕日が沈む穏やかな海の様子。
i****************mさんによる写真ACからの写真

まずは東京から唐津への基本的なアクセス情報を見ていきましょう。

🛬飛行機+電車🚋

東京・羽田(各航空会社利用・時間:約1時間半)⇒福岡空港(地下鉄・JR筑肥線・時間:1時間半)⇒唐津駅

🛬飛行機+バス🚌

東京・羽田(各航空会社利用・時間:1時間半)⇒福岡空港(昭和バスからつ号・時間:約1時間半)⇒唐津大手口バスセンター

🛬飛行機+レンタカー🚗

東京・羽田(各航空会社利用・時間:1時間半)⇒福岡空港(都市高速/西九州自動車道・時間:約1時間10分)⇒唐津IC

佐賀旅はレンタカーを借りて行動するのをおすすめします👍

呼子朝市で海鮮食べ歩き~贅沢朝ごはんを満喫~

海の傍で沢山のイカが干されている様子。

chikokakaさんによる写真ACからの写真

唐津旅行を計画するならば、まず「呼子朝市(よぶこあさいち)」を組み込んでみてください🦑

江戸時代に漁師と農家がクジラ肉や鮮魚、農産物を物々交換していたことがはじまりとされ、千葉県勝浦朝市・石川県輪島朝市・岐阜県宮川朝市に並ぶ国内屈指の朝市としても知られています。

基本的に元旦以外は年中無休で、朝7時半~12時くらいまで開かれています。

「呼子朝市通り」の看板が入り口に立っている。奥にはお店が見えている。

タキザワあやこさんによる写真ACからの写真

平日の場合あまり早く行き過ぎると開いていないお店も多くなってしまうため、駐車場の空き具合を考えると8時半過ぎくらいがベストタイミングです。

呼子朝市は新鮮な海産物を食べ歩きできるのはもちろんですが、店先にいるおばちゃんたちとの何気ないやり取りにも他にはない魅力を感じられます。

おまけをしてくれたり、丁寧に食べ方を教えてくれたり…

心温まる会話がプラスされて買ったものもさらにおいしく感じられるはずですよ🐟

イカの造り。生のイカが皿に盛りつけられている。

パッキーさんによる写真ACからの写真

呼子の朝市で一番に食べていただきたいのがこちらの「イカの活き造り」。

この土地ではイカ漁業が大変盛んで、至る所にイカのイラストが見受けられるように、呼子の名物として訪れる人々の胃袋を1年中がっちり掴んでいます。

見てください!この透き通る新鮮なイカ。

コリコリした食感と絶妙な甘みは醤油をつけなくても十分な旨みを感じられる海の恵みです。

魚料理がテーブルに並んでいる様子。

ゆきでざいんさんによる写真ACからの写真

食べ歩きだけでは朝の空腹が満たされない…そんな時は呼子朝市の食堂で朝食というのはいかがでしょうか。

まるで実家に帰ったかのようなホッとする空間は、まさに昔ながらの大衆食堂。

アラカブと呼ばれるカサゴの一種のお魚が丸ごと入ったお味噌汁やみりん干しのお魚、“何も食べずに早起きした甲斐があった”と大満足できる朝食です。

ざるにのったアジの干物が沢山置いてある様子。

フリー素材ぱくたそ(pakutaso.com)

お土産には干物もおすすめです👍

最近の日本では干物を食べる機会も極端に減ってきたかと思いますが、日持ちをするので持ち帰るのが便利なだけでなく、例えばアジの開きならたんぱく質の含有量が非常に多く、ビタミンやカルシウムなど体にとって必要な栄養素が凝縮されているのです。

呼子の思い出と共に美味しい魚を持ち帰って、ご家庭の食卓でもぜひ楽しんでくださいね。

呼子朝市

住所  :佐賀県唐津市呼子町呼子
営業時間:7:30~12:00
定休日:元旦
駐車場:有り

まるで地中海!七ツ釜で絶景クルージング

真っ青な七ツ釜にクルーズ船が浮かんでいる様子。
上原淳也さんによる写真ACからの写真

呼子の朝市から車を走らせること10分弱🚗

続いては「えっ!ここ本当に日本の佐賀県なの?地中海じゃないの?」と思わず目を疑いたくなるような異国を彷彿とさせる絶景「七ツ釜」へ。

七ツ釜は国の天然記念物に指定されている玄武岩が玄界灘の大波の侵食作用によって削られてできた海食洞です。

最大のものでは間口3m・奥行きが110mあるので天候によっては船で中に入ることもできます。

エメラルドグリーンの水面が広がる。

パッキーさんによる写真ACからの写真

まるで南イタリアカプリ島の青の洞窟の様だなぁと筆者は勝手に思ったのですが、皆さんはこのコバルトブルーの水と幻想的な空間を作り出している岩肌に何を思いますか。

車を止めて展望台から七ツ釜を眼下に臨むこともできますが、この美しい景色を体感していただくには遊覧船が大変おすすめです。

遊覧船には2種類あるのでお好きな方へ乗船してみてください。(天候や波の状況により運行していない場合有り)

海中展望船 ジーラ🐋

オールシーズン楽しめる半潜水型海中展望船。
海面下1.2mにいる魚や海の生物の姿を鑑賞でき、デッキでは爽やかな潮風を感じられます。
公式WEB海中展望船 ジーラ
所要時間:40分
乗船料金:大人(中学生以上)2200円・小人(小学生)1100円 ※幼児は大人1名につき1名無料
出航時間:9:00/10:00/11:00/12:00/13:00/14:00/15:00/16:00 /17:00

七ツ釜遊覧船 イカ丸🦑

七ツ釜を手軽に楽しめるクルージング船。
公式WEB:七ツ釜遊覧船 イカ丸
所要時間:40分
乗船料金:大人(中学生以上)2000円・小人(小学生)1000円 ※幼児は大人1名につき1名無料。
出航時間:9:30/10:30/11:30/12:30/13:30/14:30/15:30/16:30

海中をイルカが3匹泳いでいる様子。
参照:ODAN

余談にはなるのですが、映画にご興味のある方には七ツ釜のとっておき情報をもう一つ付け加えさせてください👍

筆者が大好きなフランス・イタリア合作の映画「グラン・ブルー(原題:Le Grand Bleu)」の主人公モデルになっているジャック・マイヨール

フランスを代表するフリーダイバーとして知られる彼ですが、なんとこの七ツ釜に10歳の時に旅行で訪れ、イルカに出会ったのがダイバー人生の原点になったとか…

若かりし頃のジャン・レノも好演しているので、映画をご覧になった後で七ツ釜を訪れるとまた違った角度から楽しめると思います。

七ツ釜

住所:佐賀県唐津市屋形石
TEL:0955-72-9127(唐津市観光課)・0955-82-3001(遊覧船:マリンパル呼子)
駐車場:有り

佐賀牛なかむらでちょっと贅沢ランチ

肉の断面図の写真。霜降りで美味しそう。
無添加豆腐さんによる写真ACからの写真

さて呼子町を後にして車を走らせること約30分。

唐津駅周辺に戻ってきたら、ちょうどランチタイムに良い時間⏰

ディナーだと敷居の高いお店でも、ランチならコスパも良くてちょっとした贅沢ができるのが嬉しいですよね。

佐賀県といったら…「佐賀牛」🥩せっかくなので佐賀牛ランチを堪能しちゃいましょう。

鉄板でお肉を焼いている様子。

m**************************mさんによる写真ACからの写真

佐賀牛は全国に数多くある銘柄牛の中でもトップクラスを誇るクオリティです。

佐賀牛なかむら」では、直営の中村牧場で独自の飼育環境と飼育技術により育てられた佐賀牛を使ったステーキランチを楽しめます。

お値段は3600円~なので少し背伸びして、上質な肉のうま味を思う存分味わってみてはいかがでしょうか。

佐賀牛なかむら

公式WEB:佐賀なかむら
住所  :佐賀県唐津市浜玉町横田下954
TEL  :050-5493-2200
営業時間:11:00~15:00L.O.14:00/17:00~22:00(L.O.21:00)【月~水・金】
11:00~22:00(L.O.21:00)【土日祝】
定休日 :木曜日

唐津城にて歴史の風を感じる

唐津城の手前には木製の橋のようなものがかかっている。
popolomoro888さんによる写真ACからの写真

お腹も満たされたところで今度は唐津の歴史に触れられる場所「唐津城」へ。

このお城は豊臣の家臣寺沢広高(てらざわひろたか)が慶長7年(1602年)から7年の歳月を費やして完成させたものと言われています。

広高は行動派の人物として知られ「下に命令するところを、自ら先に立って行う事を善しとす。身をもって教えれば、口でとやかくいうよりも下僕はよく従うものだ」と語っていたり、頭脳派同士として石田三成とも交流があったようです。

唐津城の周りには駐車場も完備されている。
鯨家まりさんによる写真ACからの写真

そんな広高が建てた唐津城ですが、東西に伸びる松原が両翼を広げた鶴の様に見えることから別名「舞鶴城」とも呼ばれています。

築城当初は実は天守閣は存在しておらず、昭和41年文化観光施設として建てたのが今ある天守閣であり、内部は郷土博物館として唐津のことをより深く知ることができる資料を展示しています。

5階まで上がると展望台になっているので、唐津湾や日本三大松原のひとつ虹の松原を大パノラマを臨めます。

唐津城

公式WEB  :唐津城
住所    :佐賀県唐津市東城内8-1
開館時間  :9:00~17:00(入館は午後4時40分まで)※季節によって時間変更
休館日   :12月29日~31日
TEL    :0955-72-5697
天守閣入場料:一般(15歳以上)500円・小中学生250円・未就学児無料
駐車場   :有り

唐津の絶景を鏡山で独り占め

街の向こうには海が広がっており、「鏡山」が佇んでいる。
筆者友人撮影

最後は唐津城から車で10分🚗

更なる唐津の絶景を求めて、「鏡山展望テラス」へ向かいます。

ご覧くださいこの絶景。

鏡山展望テラスからは唐津市街、唐津湾、そして虹の松原が贅沢に独り占めできてしまうのです。

歌川国芳画 松浦佐用姫「賢女烈婦傳」

歌川国芳画 松浦佐用姫「賢女烈婦傳」

鏡山展望テラスに到着すると目に入るが松浦佐用姫(まつらさよひめ)像です。

この松浦佐用姫は唐津市厳木町にいたとされる豪族の娘で、弁財天のモデルにもなっており『肥前風土記』や『万葉集』など数々の文学作品にも登場しています。

537年、新羅に出征するためこの地を訪れた大伴狭手彦と佐用姫は恋仲となったが、ついに出征のため別れる日が訪れた。佐用姫は鏡山の頂上から領巾(ひれ)を振りながら舟を見送っていたが、別離に耐えられなくなり舟を追って呼子まで行き、加部島で七日七晩泣きはらした末に石になってしまった。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本三大悲恋物語の一つとして語り継がれているお話ですが、この鏡山に建っている松浦佐用姫像をよく見ると、確かに七日七晩泣きはらした様な狂気に満ちた表情をしているので、こちらも注目して頂けるとさらに面白いかと思います。

鏡山展望テラスの様子。街と海が一望できる。

shizucameraさんによる写真ACからの写真

鏡山展望テラスはこのように従来の展望場所からテラス部分が12メートルほど前方にせり出しているので、視界が一面に開けて唐津の街並みをまるで我が物にしてしまったかのような気持ちになります。

壮大な景色は、唐津らしい海の青と松や畑の緑のコントラストが美しく迫力を感じます。

風がかなり強いので、帽子などにはお気をつけてください👒

鏡山をパノラマで撮った写真。

D:5さんによる写真ACからの写真

また5月にはピンクや紫の女性心をくすぐる約1万本のつつじの花々が鏡山を彩り。

自然を思いっきり満喫できます。

テラスからの夜景デートスポットとしても大変人気なので、ここぞという時に大切な人を鏡山に案内してみるのも良いかもしれませんね👍

鏡山展望テラス

住所:佐賀県唐津市鏡山
料金:無料

まだまだたくさん!唐津の見どころ・名産品いろいろ

唐津には一日では紹介しきれない魅力がたくさんあります。

他にも筆者が気になるTHE唐津名物をサクッとご紹介いたします。

秋季例大祭「唐津くんち」

町中で兜や神輿を掲げている賑やかな様子。

しん0726さんによる写真ACからの写真

唐津と聞くと「唐津くんち」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

くんちとは「供日」とも書き収穫感謝の意が込められた九州北部における秋祭りに対する呼称で、唐津くんちは唐津神社で行われる秋季例大祭のことです。

巨大な鯛や獅子、兜などの曳山(飾り物を据えた山車)を囃子に合わせて曳きながら練り歩く姿は一度見たら忘れられないインパクトがあります。

世界的にも現在では注目されていてユネスコ無形文化遺産にも登録されているので、11月に唐津を訪れる際はぜひこの唐津くんちも一度体験してみてくださいね☺

自分にぴったりの器が見つかる「唐津焼」

コップやお茶碗など様々な種類の唐津焼が置かれている。

k***************************tさんによる写真ACからの写真

唐津のお土産としておススメする一つが「唐津焼」です。

400年の歴史を持つ唐津焼は素朴で力強い「土」の美しさをダイレクトに感じられる焼き物です。

他の産地に比べて土の性質や技法により種類が多いのも特徴なので、自分にぴったりの器で食卓を飾ってみるのも粋ですよね。

「作り手八分、使い手二分(作って完成ではなく使ってもらってこそ真の完成)」という言葉通り、唐津焼が生活の一部となると今までの暮らしが更に豊かになるかもしれません。

シンプルな味わい「けえらん」

皿に「けえらん」が三つのっている様子。中にはあんこがぎっしり入っている。

引用:伊藤けえらん/藤樹庵 公式Facebook

もう一つ唐津のお土産で筆者がおススメするのがこの「けえらん」です。

餡を米粉で作った生地で巻いたシンプルな和菓子ですが、一つ一つ丁寧に手作業で作られている逸品です。

その昔、朝鮮出兵の必勝祈願を浜崎の諏訪神社でおこなった豊臣秀吉に献上され、「これを食べたならば勝つまで本国には帰らん(けえらん)」と言わしめたことが名前の由来となっている由緒正しきこのお菓子は、長い間人々に愛されています。

冷凍で長期保存も可能なようなので、佐賀の味をお家でも堪能してみてください。

元祖伊藤けえらん

公式WEB:元祖伊けえらん
住所  :佐賀県唐津市浜玉町浜崎943
TEL  :0955-56-6901
営業時間:9:00~20:30
定休日 :年中無休

グルメや名産品と見どころ満載な唐津・呼子エリア

魅力的な佐賀の旅もいよいよ終わりとなります。唐津・呼子エリアでのドライブ旅行、どのようにお楽しみいただけたでしょうか?

その一日には、海の幸と美しい景色、歴史の足跡が交差し、心に深い感銘を与えたことでしょう。朝市で出会った新鮮な海産物、七ツ釜の息を呑むような景色、そして情熱的な歴史を感じる唐津城。これら素晴らしい経験が、あなたの旅の一部となりました。

佐賀の美しい風景と心温まる経験は、この旅の思い出だけでなく、一生の宝として心に刻まれることでしょう。
佐賀の魅力は、何度訪れても新たな発見を約束し続けています。

執筆:Honami

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