なぜ日本には100年企業が多いのか――観光・地域づくりにもつながる「長く続く価値」

京都・西芳寺(苔寺)の苔庭園の風景
京都・西芳寺(苔寺)の苔庭園(笹谷撮影)

Sponsored by 未来まちづくりフォーラム実行委員会
※本記事は「SDGs研究所」のコンテンツを元に、一部編集して掲載しています。
出典:(https://miramachi.jp/posts/TakashiNawa

京都の町並み。
金沢の伝統工芸。
地方の酒蔵や老舗の和菓子店。

世界中から多くの人が日本を訪れる理由の一つは、こうした地域の文化や産業にあります。

その背景にあるのが、「長く続く価値」です。

日本には100年、200年と続く企業が数多くあります。
地域の文化や技術も、世代を超えて受け継がれてきました。

なぜ日本には、これほど長く続く企業や文化が多いのでしょうか。
そのヒントとして注目されているのが、経営学者 名和高司氏 が語る「持続的価値」という考え方です。

この視点は、企業経営だけでなく、観光や地域づくりにもつながる重要なテーマになっています。

なぜ日本には100年企業が多いのか。京都や金沢の地域文化にもつながる「長く続く価値」を、経営学者・名和高司氏の視点から解説。観光・地域づくり・企業経営のヒントと、未来まちづくりフォーラムの見どころを紹介します。

日本は「100年企業」が多い国

世界でも珍しい長寿企業の国

日本は、世界でも特に長寿企業が多い国として知られています。

老舗の旅館、酒蔵、和菓子店、伝統工芸。
何世代にもわたって続いてきた企業が数多く存在します。

こうした企業が長く続く背景には、日本社会の特徴があります。

  • 品質を大切にする文化
  • 信頼関係を重視する社会
  • 長い時間をかけて価値を育てる考え方

観光地として人気のある地域には、こうした歴史ある企業や文化が多く残っています。

つまり、日本の観光の魅力の多くは
長い時間をかけて育てられてきた価値なのです。

名和高司氏が語る「持続的価値」

日本の強みを問い続ける経営研究者

こうした「長く続く価値」を経営の視点から語っているのが
経営学者 名和高司氏 です。

名和氏は京都先端科学大学教授、一橋ビジネススクール客員教授を務め、三菱商事やマッキンゼーでの経験を経て、企業経営や社会との関係について研究してきました。

著書には

  • 『パーパス経営』
  • 『エシックス経営』
  • 『シン日本流経営』

など多数あります。

名和氏は企業の価値について、次のように説明します。

「企業価値とは、長く社会に役立つ価値である」

短期的な利益だけでなく、社会や地域とともに長く価値を生み続ける企業が重要になるという考え方です。

名和氏の議論については、以下の記事でも紹介されています。

名和高司氏のインタビュー記事(外部リンク)

名和高司教授(左)と笹谷秀光未来まちづくりフォーラム実行委員長
名和高司教授(左)と笹谷秀光実行委員長

日本の個性が世界で評価されている

ガラパゴスは弱点ではない

日本はよく「ガラパゴス」と言われます。
世界標準と違う独自の進化をしているという意味です。

しかし最近では、その独自性こそが
世界で評価される価値になりつつあります。

例えば

  • 京都の伝統工芸
  • 地方の地域ブランド
  • 職人技を生かした製品

など、日本ならではの文化や技術は海外でも高く評価されています。

観光の分野でも、日本の地域文化や職人技は大きな魅力となっています。

地域は「つながり」で価値を生む

一社ではなく地域全体で成長する

名和氏が強調するもう一つの視点が
産業や地域のつながりです。

例えば金沢の繊維産地では、

  • 素材メーカー
  • デザイン
  • 工芸
  • 観光

などがつながり、地域全体で価値を生み出しています。

これは企業一社だけではなく、

地域全体で価値を生み出すモデル

とも言えるでしょう。

こうした考え方は、地域活性化や観光の分野でも重要なヒントになります。

金沢駅(笹谷撮影)
金沢駅(笹谷撮影)

日本の強みを未来につなげる

観光・地域・企業に共通するテーマ

これからの社会では、短期の成果だけではなく
長く続く価値が重要になります。

観光、地域づくり、企業経営。
どの分野にも共通するテーマです。

日本には

  • 長寿企業
  • 地域文化
  • 職人技
  • 信頼を大切にする社会

といった強みがあります。

これらを未来の価値として生かしていくことが、日本の可能性を広げていくでしょう。

日本の未来を議論するフォーラム

未来まちづくりフォーラム

こうしたテーマを議論する場として開催されるのが
未来まちづくりフォーラムです。

このフォーラムには

  • 自治体
  • 企業
  • 研究者
  • メディア

など、日本の未来づくりに関わる多くの人が参加します。

フォーラムでは名和高司氏も登壇し、

「協創が生み出すシン日本型イノベーション」

について語る予定です。

日本の強みをどう生かし、
地域や企業がどのように未来の価値をつくっていくのか。

そのヒントを直接聞くことができる機会です。

名和氏登壇 第3︎部 スペシャル・セッション

産官学民連携による未来戦略 ー協創からイノベーションへ
(官民連携・産官学民協創を「掛け声」で終わらせず、成果につなげるための条件を議論します。)

日本の未来を考える議論に参加してみませんか

地域づくり、観光、企業の未来。
これからの社会を考えるうえで、「長く続く価値」という視点はますます重要になっています。

未来まちづくりフォーラムでは、
日本の未来をつくるための具体的な議論が行われます。

地域や企業の可能性を考えるきっかけとして、
ぜひフォーラムの詳細もチェックしてみてください。

開催概要
  • 日時:2026年3月12日(木) 10:00~18:30
  • 会場:SHIDAXカルチャーホール(東京都渋谷区神南1-12-10 シダックスカルチャービレッジ8F)
  • 主催:未来まちづくりフォーラム実行委員会
  • 運営SDGs研究所

■後援名義

内閣府、総務省、外務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、全国知事会、全国市長会、全国町村会、一般社団法人CSV開発機構、一般社団法人全国地ビール醸造者協会(JBA)、一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワーク、エコッツェリア協会(一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会)、一般社団法人チームまちづくり、千葉商科大学サステナビリティ研究所

■実行委員

笹谷 秀光(実行委員長/千葉商科大学 客員教授)、猪熊 ひろか(千葉商科大学)、玉木 欽也(青山学院大学)、瀬田 史彦(東京大学)、山﨑 正美(地域みらい創造財団)、小寺 徹(一般社団法人CSV開発機構)、石川 智康(一般社団法人全国地ビール醸造者協会)、町野 弘明(一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワーク)、田口 真司(エコッツェリア協会)、松本 昭(一般社団法人チームまちづくり)、大山 一平(KDDI株式会社 ビジネスデザイン本部 営業3部 営業3グループリーダー)、永井 仁高(SDGs研究所事務局長)

笹谷秀光(SDGs研究所 所長)

笹谷 秀光

SDGs研究所 所長
千葉商科大学・客員教授/経営コンサルタント

公式サイト:発信型三方よし(csrsdg.com)

略歴

東京大学法学部卒。1977年農林省入省。2005年環境省大臣官房審議官、2006年農林水産省大臣官房審議官、2007年関東森林管理局長を経て、2008年退官。 同年~2019年4月、伊藤園で取締役等を歴任。2020~2024年、千葉商科大学教授。2024年~現職。

主な著書

  • 最新刊『ビヨンドSDGsと経営―ウェルビーイングの実現に向けて』(三和書籍・2025年)
  • 『競争優位を実現するSDGs経営』(中央経済社・2023年)
  • 『Q&A SDGs経営 増補改訂・最新版』(日本経済新聞出版社・2019年/2022年)
『ビヨンドSDGsと経営―ウェルビーイングの実現に向けて』書影

最新刊『ビヨンドSDGsと経営―ウェルビーイングの実現に向けて』

三和書籍・2025年

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