前回はフジロックへの行き方やチケットの買い方をご紹介しました。
本記事では入門編第二弾として、フジロックにどんなステージがあるのか・どんなライブが見られるのかをご紹介します。
今年(2019年7月)のフジロックから日本人アーティストを中心に、実際に歌われた名曲・名場面も取り上げます。
来年のフジロックへ想像を膨らませたり、実際に行かれた方は思い出を振り返りながら、お楽しみください。
Contents
はじめに~ステージの数と種類~
フジロックは会場に10以上のステージを持ち、本記事はメインとなる5ステージでの演奏を中心にご紹介します。
・GREEN STAGE(グリーン・ステージ)
・WHITE STAGE(ホワイト・ステージ)
・RED MARQUEE(レッド・マーキー)
・FIELD OF HEAVEN(フィールド・オブ・ヘブン)
・Gypsy Avalon(ジプシー・アバロン)
【GREEN STAGE】
まずは、フジロックの象徴ともいえる「GREEN STAGE」から。
収容人数4万人以上の野外ステージで、毎年、国内外のビッグアーティストが登場し、伝説や記憶に残る数多くのステージが披露されています。
混雑状況によっては芝生に座ったり寝っ転がってステージを観ることもできます。
今年は3日間通して雨模様でしたが、たくさんの観客たちが集いました。
ELLEGARDEN
まずはELLEGARDEN(エルレガーデン)から。初日の18時50分に出演しました。フジロックには、実に11年振りの参加でした。
♪「Space Sonic」
昨年活動を再開したエルレのライブには、周辺一帯を埋め尽くすほどの観客が集結しました。大歓声に迎えられてGREEN STAGEに現れた4人は人気曲「Space Sonic」などで、会場の熱気をどんどん高めていきました。
♪「スターフィッシュ」
ラストに披露された楽曲です。ライブ最後のMCで、ボーカル&ギターの細美武士が、10年前に活動を休止したが今は「めっちゃ仲良い」と振り返り、「すげー楽しかったです。ありがとうございました」「またどこかで会いましょう」と語りました。
怒髪天
♪「歩きつづけるかぎり」
2日目のグリーン・ステージ、一発目に登場しました。11:00出演。昨日に引き続き雨は降っていましたが、時々、雲の切れ間から眩しい太陽が差し込む時もありました。
怒髪天のフジロックは、実に6年ぶりの参加です。
♪「オトナノススメ」
「35周年を祝って」と歌いだされたのは「オトナのススメ」。ステージ最後の曲です。曲に合わせて「オトナはサイコー!」と叫ぶメンバーたちの姿も印象的でした。
銀杏BOYZ
♪「生きたい」
2日目12:50に出演。演奏前、銀杏BOYZのボーカル・峯田和伸は、アコースティックギターを抱えたまま中腰になり、無言で宙を見つめていました。そしてライブは「生きたい」からスタート。ステージでは歌とアコギ、ピアノだけのシンプルな構成で、15分もある大曲を披露しました。
♪「BABY BABY」♪
こちらは実際のフジロックでのステージ映像となります。本来は先ほどの「生きたい」と同じく15分に及ぶ大曲になります。叫びのような峯田の歌声と、怒涛の楽器隊の演奏は圧巻ですね。
♪「ぽあだむ」
ステージの最後を飾ったの曲。全身の汗もぬぐわず、持ち時間を超えながらも熱唱しました。
ASIAN KUNG-FU GENERATION
かつて、フジロックのステージのひとつ「ザ・パレス・オブ・ワンダー」内の、一般公募から選ばれたインディーズバンドの演奏ステージ「ルーキー・ア・ゴーゴー」に出ていたASIAN KUNG-FU GENERATION。
初めてグリーン・ステージに立ったのは2006年、その後2010年に2度目の参加、今回で3回目となりました。
♪「君という花」
雨脚が弱まり、太陽の光が差し込み始めた時に歌われた、アジカン最初の曲。前半は「リライト」などを含む過去の参加時を思い起こさせる懐かしい楽曲を中心に披露されました。
♪「ボーイズ&ガールズ」
ラストを飾ったのは「ボーイズ&ガールズ」。アジカンの経験と歴史が感じられる、最新のロックナンバーでした。
Superfly
フジロックに9年ぶりに出演したSuperfly。ステージは3日目16:50からで、雨が収まった夕方の涼しい風が吹く中での開始となりました。
♪「愛をこめて花束を」
オーディエンスの手振り・シンガロング(アーティストと一緒になって歌うこと)が印象的であった「愛をこめて花束を」。
♪「Ambitious」
最後はドラマ『わたし、定時で帰ります。』の主題歌「Ambitious」。
ポップなサウンドの応援歌で堂々の終幕。MCではオリジナルアルバムを今冬に発売することを発表しました。
【WHITE STAGE】
続いて「ホワイト・ステージ」でのライブの様子をご紹介。
ホワイト・ステージはグリーン・ステージに次ぐ、2番目に大きい屋外ステージです。「裏メイン」とも呼ばれ、連日、通好み且つ実力派バンドによるパフォーマンスが繰り広げられています。
スガ シカオ
ホワイト・ステージの初日18:10に出演。デビュー22年目のスガ シカオが、ついにフジロック初出演です。
♪「労働なんかしないで 光合成だけで生きたい」
最初に歌われたのは、アンダーグラウンドのフォークミュージックを聴いて作られたという「労働なんかしないで 光合成だけで生きたい」。 本楽曲の発売当時、その破壊力のある曲名でも話題になりましたね。スガが得意とするファンクを前面に出したスタートとなりました。
♪「Progress」
スガは名バラードも披露しました。思い思いに手や体を揺らすオーディエンスたちも印象的でした。
クラムボン
♪「シカゴ」
2日目に登場。イントロで観客から歓声が上がった「シカゴ」。MCでは4年ぶりの出演で戻ってくることができてうれしい、落ち着いて演奏できていることを語りました。
♪「タイムライン」♪
フジロック実際の当日は青いおそろいの衣装を着ていて、雨としっとりとした曲調にマッチしたステージとなりました。
【RED MARQUEE】
レッド・マーキーはフジロック唯一の屋内ステージです。名前の通り赤い屋根があり、ライヴハウスのような空間になっています。
新進気鋭のバンドを中心に勢いのあるライブが披露されており、観客のテンションや盛り上がりはフジロックでも随一。
ずっと真夜中でいいのに。
♪「ヒューマノイド」
フロントマン・ACAねのソロなのか、メンバーが流動するクリエイター集団なのか。
いまだ正体不明のずっと真夜中でいいのに。のステージは、薄い幕がかけられておりメンバーの顔が見えない演出になっていました。
初日のステージで、オープナーの「ヒューマノイド」から会場は大盛り上がり。
♪「秒針を噛む」
終盤登場した、ずとまよ。の処女作でありながら代表作である「秒針を噛む」で会場のテンションは最高潮となりました。
平沢進+会人(EJIN)
今年最大の伝説とも言われる、平沢進+会人のステージ。3日目フジロックのステージ映像でご紹介します。
♪「夢みる機械」♪
ステージ中盤で演奏された「夢みる機械」。(当時の映像が閲覧できなく無くなっていたため、YouTube動画「平沢進+会人(EJIN) – 夢みる機械(FUJI ROCK 21)」に2022年更新しました。)
平沢進は普段レコード会社や特定の音楽シーンに属さず、独自活動しているため、一般のフジロック参加者は名前も知らなかったかもしれません。
この映像を見てわかる通り、ペストマスクを被り楽器を演奏する会人と、中央のビリビリと電気を放つテスラコイル。
そして、白髪にメガネ、ロングスーツというマッドサイエンティストのような出で立ちの平沢進。
(本曲では使われていませんが、弦の代わりにレーザー張った平沢オリジナル楽器「レーザーハープ」もステージ中央前側に置かれています)
次々に披露されるかっこいい革新的な楽曲と斬新すぎるシュールレアリスムな舞台に、驚いた参加者たちが次々にTwitterに書き込み、一時トレンドにも入りました。
ドミコ
♪「ペーパーロールスター」
「ペーパーロールスター」は第一曲目。全力での演奏を披露し、観客たちの心を掴みます。
♪「こんなのおかしくない?」
最後はビビットなギターが特徴的な「こんなのおかしくない?」を演奏し、ドミコの二人は歓声を受けながら颯爽とステージを後にしました。
【FIELD OF HEAVEN】
収容人数約5000人のエリアで、国籍も世代も超えた多彩な音楽を楽しめるヒッピーな空間になっています。夜はイルミネーションで彩られ、幻想的な雰囲気を味わえます。
toe
♪「Because I Hear You」♪
(当時の映像が閲覧できなく無くなっていたため、YouTube動画「”Because I Hear You” by toe」に2022年更新しました。)
19:00出演。こちらはフジロックでの実際の映像になります。
2007年にフジ初出演して以来、5回目の出演となりました。また、toeはクラムボンのステージに加わり、NujabesのReflection Eternalのカバーも披露しました。
EGO-WRAPPIN’
♪「裸足の果実」♪
(当時の映像が閲覧できなく無くなっていたため、YouTube動画「Hadashi No Kajitu」に2022年更新しました。)
2日目のトリ。フジ9度目の参加です。
こちらもフジロックでのステージ映像。中盤に披露された本楽曲はトランペットソロがムーディーな雰囲気を演出し、フィールド・オブ・ヘブンの会場を更に盛り上げました。
【Gypsy Avalon】
山の斜面を利用した、収容人数約1000人の小さなアコースティックライブステージ「ジプシー・アバロン」。近くにはテントが設置され、フリーマーケットやワークショップが開かれることもあります。
チャラン・ポ・ランタン
19:00出演。最新作『ドロン・ド・ロンド』の豪華な民族衣装を身にまとって登場。大人気曲は中盤に披露されました。
♪「進め、たまに逃げても」
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』オープニングテーマを「進め、たまに逃げても」。飛んだり跳ねたりステージ上を動き回って演奏する姿に、こちらもノリノリになってしまいます。
今年も大盛り上がりのフジロック!
ステージ別に今年のフジの様子をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
実際の映像も見ることができ、フジロックのイメージが固まってきたのではないでしょうか。
フジロックへの行き方やチケットの買い方はこちら。
執筆:Yo-Ohtaki
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