メイド・イン・ジャパンの怪獣たち─ソフビでたどるゴジラと日本の造形文化

日本製ソフビが紡ぐ技術と記憶——ゴジラを彩る限定フィギュアたち

誰もが一度は手に取ったことがある、怪獣のソフビフィギュア。かつて夢中で遊んだ記憶を持つ世代にとっては懐かしく、そして近年では、そのレトロな造形や素材感が新たな魅力として若い世代にも受け入れられています。

日本のソフビ文化は、ただの玩具にとどまらず、長く愛される造形表現として進化を続けています。2025年春には、「ゴジラ」を題材とした2つの新作ソフビフィギュアが登場しました。ひとつは、TOHOシネマズ新宿の開業10周年を記念した限定カラーモデル。もうひとつは、CCP JAPAN株式会社による、光沢塗装を施した「ミドルサイズシリーズ」第13弾です。

懐かしさと新しさをまとったソフビたち。その造形に、日本のカルチャーが積み重ねてきた時間と技術がにじんでいます。

10周年の劇場と30年目のゴジラ—限定ソフビに込められた記念の意匠

TOHOシネマズ新宿10周年記念の限定カラー版ゴジラ(1995)ソフビフィギュア。正面からの全身カット。

2025年4月、東京都新宿区の映画館「TOHOシネマズ新宿」は開業10周年を迎えました。この節目を記念し、同劇場では限定仕様のゴジラソフビフィギュアが発売されています。製造を手がけたのは、精巧な造形と独自の彩色で知られるCCP JAPAN株式会社です。

この記念モデルには、映画『ゴジラVSデストロイア』(1995年公開)に登場する“バーニングゴジラ”がモチーフとして採用されています。ちょうど本年はこの作品の公開30周年でもあり、劇場の節目と映画の節目が重なる形となりました。

成形にはクリアイエローの素材が使用され、ゴールドのラメが全体に練り込まれています。さらに、ゴジラの体色である「ゴジラブルー」や、夜間の劇中シーンから着想を得たメタリックブルーの彩色が施され、灼熱感を表現するクリアオレンジも加えられています。光を受けてきらめくラメと塗装が調和し、手のひらサイズながら存在感のある仕上がりとなっています。

本製品は数量限定で販売され、価格は税込5,500円。販売はTOHOシネマズ新宿にて、お一人様1点までの購入制限が設けられています。

商品概要

商品名  :CCP ミドルサイズシリーズ ゴジラ(1995) LimitedメタリックラメVer. TOHOシネマズ新宿限定カラー

価格   :5,500円(税込)

発売日  :2025年4月17日より発売開始

サイズ  :全高約12cm

素材   :PVC(ソフビ製)

対象年齢 :15歳以上

仕様   :彩色済み完成品、PP袋、ヘッダーPKG入り

生産地  :日本

著作   :TM & © TOHO CO., LTD.

※ご購入はお一人様1個までの制限あり。

TOHOシネマズ キャンペーン詳細

https://www.tohotheater.jp/theater/076/info/campaign/10th-anniv-godzillasofubi.html

ご注意

  • 対象年齢は15歳以上となります。
  • 掲載されている画像はサンプルの為、実際の製品と異なる場合がございます。
  • メーカー製造状況によってはお届けが多少前後する場合がございます。
    予めご了承下さい。

光沢塗装でよみがえる怪獣たち—ミドルサイズ第13弾のラインナップ

CCPミドルサイズシリーズ第13弾として登場した、メッキ調塗装のレトロソフビフィギュア5体。ゴジラ(1954/1964)、ガイガン、ヘドラ(ゴールド/シルバー)の各バリエーションが並ぶ商品イメージ。

登場する5体のソフビフィギュアは、それぞれ異なる魅力を備えています。

ゴジラ(1954)メッキペイントゴールドVer.

まず、「ゴジラ(1954)メッキペイントゴールドVer.」は、ゴジラシリーズの原点ともいえる初代ゴジラを題材に、高貴さを思わせるゴールドの塗装が施されています。トロフィーのような輝きを持ち、シリーズの象徴としての存在感を強く打ち出しています。

「ゴジラ(1964)メッキペイントシルバーVer.」

「ゴジラ(1964)メッキペイントシルバーVer.」は、深みのあるゴールドと対比する形で、明るい銀色の輝きが特徴です。劇中で尻尾に噛みつくモスラの幼体も忠実に再現され、目の彩色には赤を差し色として加えることで、ディテールの豊かさが際立っています。

「ガイガン メッキペイントシルバーVer.」

「ガイガン メッキペイントシルバーVer.」では、サイボーグ怪獣としての設定とマッチする重厚感のあるシルバーが用いられています。金属的な外観とレトロな造形が融合し、独自の存在感を放つ仕上がりです。

「ヘドラ」 メッキペイントゴールド Ver. & シルバーVer.

また、「ヘドラ」には2種類のカラーバリエーションが存在します。「ゴールドVer.」は、やや燻んだ深みのあるゴールドが用いられており、高級感を感じさせます。瞳にはパープルが使われ、ゴールドの本体色とのコントラストが映えます。

一方の「シルバーVer.」は、汚染物質を吸収して成長するというヘドラの設定と相性の良い、重金属を思わせる銀色の塗装が施されています。目には赤と黄色が配され、ヘドラらしさを引き立てるアクセントとなっています。

いずれのモデルも、レトロな造形美と光沢ある彩色のバランスが丁寧に取られており、展示用としてもコレクションとしても満足度の高い内容となっています。

商品概要

シリーズ名 :CCP ミドルサイズシリーズ【第13弾】 全5種

価格    :各種 6,000円(税別)

発売時期  :2025年6⽉

サイズ   :全高約12cm(5種)

素材    :PVC(ソフビ製)

対象年齢  :15歳以上

仕様    :彩色済み完成品、PP袋、ヘッダーPKG入り

生産地   :日本

著作    :TM & © TOHO CO., LTD.   

■ご注意

  • 対象年齢は15歳以上となります。
  • 掲載されている画像はサンプルの為、実際の製品と異なる場合がございます。
  • 品質管上の都合により、予告なく仕様が変更となる場合がございます。
  • 発売時期は生産製造上の都合で、発送日が遅れる可能性もございます。
    ご了承の上、ご予約頂きますようお願い申し上げます。

予約・販売情報

これらのソフビフィギュアは、いずれも日本国内で生産されています。素材にはPVC(ソフビ)が使用されており、対象年齢は15歳以上です。完成品としてパッケージに封入された状態で販売されます。

TOHOシネマズ新宿限定のゴジラ(1995)モデルは、2025年4月17日より同劇場にて数量限定で販売され、購入は1人1点までとなっています。価格は税込5,500円です。

ミドルサイズシリーズ第13弾の5体は、全国のホビーショップ、量販店、Webショップなどで2025年6月より順次発売される予定です。各フィギュアの価格は税別6,000円となっています。

いずれの製品も、事前予約の受付や発売時期の変更、仕様の調整が行われる可能性があります。購入を希望する方は、各販売元の公式情報をあらかじめご確認ください。

ソフビ文化を支える国内メーカー CCPJAPAN

CCPJAPAN株式会社は、東京都足立区に本社を構える日本のフィギュアメーカーです。特撮やアニメ、漫画を題材にしたソフビ(ソフトビニール)製品を中心に、精巧な造形と独自の彩色技術で知られています。

創業は2001年、法人化は2002年に行われ、以来20年以上にわたりウルトラマンやゴジラ、キン肉マンなどのキャラクターを中心に多くの製品を展開してきました。東京都内には自社工場も構え、その規模は都内最大。国内生産にこだわったモノづくりを続けています。

また、玩具としての枠を超え、立体資料やアート作品として後世に残る品質を目指しているのも同社の特徴です。日本のポップカルチャーとともに、「Made in JAPAN」の技術と精神を国内外に発信し続けています。

CCPJAPAN関連リンク・公式情報

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ABOUT US
Taro Okazaki
「Guidoor Media」の立ち上げに携わり、日本の文化・歴史・観光を中心に執筆。オーストラリアでの出版社や教育機関での勤務経験を経て培った国際的な視点を活かし、日本の多様な魅力を国内外に発信しています。 文章では、地域の魅力を分かりやすく伝えることを心がけ、アートでは感情や記憶を色彩と形で表現しています。 趣味はVtuber、アニメ、音楽など。日々の好きなものが創作の原動力になっています。