花譜の最新リミックスアルバム『寓話γ』が7月発売 | 13組の実力派アーティストが参加

KAMITSUBAKI STUDIO所属のバーチャルシンガー・花譜が、最新リミックスアルバム『寓話γ』を2025年7月16日に発売する。2024年末にリリースされた『寓話』をベースに、13組の注目アーティストが新たな解釈を加えた本作には、takachi(muque)やパソコン音楽クラブといった気鋭の音楽家が参加。多彩なサウンドと視点が交差する“もうひとつの寓話”が描かれている。

1分でわかるこの記事
  • 花譜が最新リミックスアルバム『寓話γ』を2025年7月16日にリリース。
     2024年発売のオリジナルアルバム『寓話』を再構築する一作。
     各種ストリーミング/ダウンロードサービスにて現在配信中。
  • 参加アーティストは全13組。
     takachi(muque)、パソコン音楽クラブ、TORIENAなど、ジャンルを超えたクリエイターが集結。
  • “γシリーズ”第4弾としての位置づけ。
     過去作『観測γ』『魔女γ』『花と解答γ』に続く、共創的プロジェクト。
  • 花譜はKAMITSUBAKI STUDIO所属のバーチャルシンガー。
     YouTube登録者100万人、ライブ実績も豊富。Z世代に支持される存在。
  • パッケージ版はFINDME STOREにて5月12日から予約受付中。
     同日より収録曲・リミキサーの全情報が公開。

『寓話γ』とは何か──花譜の音楽的コンセプトと“γシリーズ”

花譜が所属するKAMITSUBAKI STUDIOでは、これまでにオリジナルアルバムの世界観を拡張する“γ(ガンマ)シリーズ”を展開してきた。今回リリースされる『寓話γ』はその第4弾であり、2024年に発表された『寓話』の楽曲を、多彩なアーティストが独自の解釈でリミックスした作品である。

「γ」は、原作に対する変奏や再解釈を意味する記号として位置づけられており、花譜の音楽を通じて他の創作者が新たな物語を紡ぐ場ともなっている。『寓話γ』には、そうした共創の精神に基づいた13のリミックスが収録されており、“もうひとつの寓話”という形で、花譜の音楽世界が再び息づいている。

今注目の13組が参加──ジャンルを横断する豪華リミキサー陣

花譜の最新アルバム『寓話γ』では、現在の日本音楽シーンを牽引する13組のアーティストが参加し、それぞれが異なる個性と音楽的背景を持つ。ジャンルや活動領域を超えた彼らの表現が、既存の楽曲に新たな命を吹き込んでいる。以下に主要な参加アーティストの一部を紹介する。

▍takachi(muque)──バンドの枠を超える音像

福岡の4ピースバンド・muqueのトラックメイカーであるtakachiは、「スイマー」のリミックスを手がける。アジア圏まで視野に入れた現代的なビート解釈により、バンド文脈を越えた音像を提示している。

▍パソコン音楽クラブ──アナログシンセの再魔術化

「黄金の木」をリミックスしたのは、懐かしさと緻密さを併せ持つDTMユニット・パソコン音楽クラブ。エレクトロニカとシティポップを横断するサウンドは、原曲の静謐さに柔らかな奥行きを加えている。

▍個性派アーティストの競演

TORIENAによるオルタナティブなリミックスや、cosMo@暴走Pによる緻密な音響構成、瀬名航のチップチューン的な優しさなど、それぞれの持ち味が明快に表現されたトラックが並ぶ。

▍海外勢の存在感と、新鋭クリエイターたち

台湾から参加した3R2は、グローバルな視座で花譜の音楽を再解釈。あばらや、威戸れもね。、KAIRUI、Saku、駱駝法師といった新進気鋭のリミキサーも名を連ね、KAMITSUBAKI STUDIOからはtokiwaが参加している。

13組のアーティストが織りなすリミックスは、単なる再編集ではなく、現代の音楽的文脈と接続しうる奥行きを持つ──そんな印象を残す1枚だ。

花譜という存在──KAMITSUBAKI STUDIOと共に歩んだ新世代アーティスト

バーチャルシンガー・花譜のポートレートビジュアル。背景には色鮮やかな錦鯉が描かれ、幻想的な世界観をまとった姿が印象的。

ネット発の象徴としての花譜──Z世代が支持する音楽的感性

KAMITSUBAKI STUDIOに所属するバーチャルシンガー・花譜は、2018年に活動を開始して以降、YouTube登録者数100万人、累計再生数3億回を超えるなど圧倒的な支持を得てきた。Z世代を中心に、花譜の音楽は「現実と虚構のあいだ」にある新しい感性として受容されている。

その楽曲の多くは、作詞・作曲を手がけるカンザキイオリとの協働によって生まれたもので、物語性や感情の機微を繊細に描く構成が特徴だ。単なるバーチャル表現ではなく、現代詩のような質感を持つ“歌”として、リスナーの内面に静かに浸透していく。

現実と仮想の交差点──KAMITSUBAKI STUDIOの表現戦略

花譜は、2020年代のバーチャルアーティストとしては異例の規模でライブ活動も展開してきた。武道館や代々木第一体育館といった大型会場での単独公演では、音楽・映像・演出が一体となった“総合的な舞台”が提示され、バーチャルと現実のあいだにある臨場感を体現している。

KAMITSUBAKI STUDIOは、そうした表現の多面性を支えるプロダクションとして、アーティストが自らの世界観を持続的に育てられる環境を整えている。『寓話γ』もまた、その土壌から生まれた「共創」の成果であり、花譜の存在そのものを再定義する一作と言える。

『寓話γ』のリリース概要と参加アーティスト

アルバム概要とリリース日

花譜のリミックスアルバム『寓話γ』は、2025年7月16日(水)にリリースされる。原作となる『寓話』は、2024年12月に発表されたオリジナルアルバムであり、本作はその収録楽曲を、13組のアーティストが再解釈した構成になっている。

購入方法と配信情報

『寓話γ』の予約は、KAMITSUBAKI STUDIOの公式通販サイト「FINDME STORE by THINKR」にて5月12日より開始されている。パッケージ版には数量限定の特典も付属予定。発売日当日からは、各種音楽配信サービスでの配信も予定されている。

商品情報(概要)

  • タイトル:花譜 Remix Album『寓話γ』
  • 発売日:2025年7月16日(水)
  • 販売形態
    • パッケージ版:FINDME STORE by THINKR
    • 配信:各種音楽配信サイトにて配信中
  • 予約受付:2025年5月12日(月)から

▍収録曲一覧(全13曲)

  1. アポカリプスより(瀬名航 Remix)
  2. 何者(威戸れもね。 Remix)
  3. 俯瞰する事象(あばらや Remix)
  4. この世界は美しい(tokiwa Remix)
  5. スイマー(takachi(muque) Remix)
  6. ホワイトブーケ(Saku Remix)
  7. 黄金の木(パソコン音楽クラブ Remix)
  8. ダンダラボッチ(3R2 Remix)
  9. ゲシュタルト(おとめ Remix)
  10. カルぺ・ディエム(駱駝法師 Remix)
  11. スワン(cosMo@暴走P Remix)
  12. 代替嬉々(TORIENA Remix)
  13. Replaceable Goodbye(KAIRUI Remix)

花譜“γシリーズ”における『寓話γ』

花譜の「歌ってみた/Covers」シリーズも今や120曲を超えた。ぜひ聴いてみてほしい。

『寓話γ』は、花譜の過去作『観測γ』『魔女γ』『花と解答γ』に続く、“γシリーズ”の第4作である。このシリーズは、オリジナルアルバムに対して異なる視点からの再構築を行う試みであり、音楽的な多面性や他者との共創を体現している。

今作もまた、ジャンルを横断する13組のアーティストの感性によって、花譜の楽曲に新たな輪郭が与えられている。その一曲一曲に、原曲とは異なる時間の流れや感情の揺らぎが宿っているように感じられる。

観測者のひとりとして、この作品がどのように受け取られ、どのような時間の中で響いていくのかを静かに見守りたい。そして、また次の作品に出会えることを、楽しみにしている。

関連リンク

花譜 Official Website
 kamitsubaki.jp/artist/kaf

YouTube(KAF Official Channel)
 https://www.youtube.com/@virtual_kaf

X:花譜公式アカウント
 https://x.com/virtual_kaf

X:花譜 Information
 https://x.com/kaf_info

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