令和ゆかりの地【太宰府】見どころとおすすめ観光スポット徹底紹介♪

太宰府コラージュ

福岡県の中部に位置する太宰府。令和の時代に入り、新元号の由来となったこの地は、ますます注目を集めています。

太宰府は、歴史と文化が息づく風光明媚な観光地で、太宰府天満宮をはじめ、魅力的な見どころが数多く点在しています。

この記事では、太宰府へのアクセス方法や絶対に外せない観光スポット、おすすめのグルメ情報などを余すところなくご紹介します。太宰府観光や旅行の計画に、ぜひお役立てください!

(※この記事は過去の記事を更新し再公開しました。)

令和ゆかりの地『太宰府』

みなさんこの和歌をご存知ですか?

ピンク色の梅の花が咲いている枝のアップです。花びらが幾重にも重なり、中心には黄色いおしべが見えます。背景には、ぼやけた他の梅の花が淡い色合いで映り込み、春の柔らかな雰囲気を感じさせます。
Koenigさんによる写真ACからの写真

初春の令月にして気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす

万葉集巻五“ 梅花の歌三十二首”の序文

8世紀後半に太宰府にある大伴旅人の家で開かれた“梅花の宴”の時に詠まれたこの歌は新元号『令和』の由来となっています。

太宰府天満宮の本殿を正面。鮮やかな赤い柱と金色の装飾が施された伝統的な日本建築が特徴です。屋根は曲線を描く入母屋造りで、中央に飾られた家紋や彫刻が見られます。建物の前には参拝者が列を作り、お参りしている様子が写っています。
shikemaさんによる写真ACからの写真

令和には「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められています。

そんな新しい時代を象徴する令和発祥の地として、今まで以上に人気を集めているのが福岡県の太宰府です。

同じ県内でも福岡市と全く雰囲気の違う太宰府市。

今回はそんな今話題の観光スポット『太宰府』にフォーカスしました!
太宰府をとことん楽しんで頂ける観光情報をまとめてお届けします。

福岡県・太宰府へのアクセスと周辺マップ

太宰府天満宮をはじめ、数多くの史跡がある歴史深い都市「太宰府」

九州地区の統治組織「太宰府」が置かれたことにより、古くから政治的にも文化的にも大きく繁栄してきた場所です。

緑豊かな木々に囲まれた太宰府天満宮の参道を歩く人々の様子。石灯籠が並ぶ参道の先には、大きな鳥居と社殿が見えます。多くの参拝者や観光客が訪れており、境内は賑わっています。
写真提供:福岡県観光連盟

現在では年間1,000万人以上の観光客で賑わう福岡を代表する観光地であり、令和ゆかりの地として2019年からは一段と人気を集めているこの土地へのアクセスをまずは見ていきましょう。

福岡空港から太宰府へのアクセス

🚋福岡空港から太宰府へ電車で

福岡空港(福岡市地下鉄空港線)⇒天神(徒歩)⇒西鉄福岡(西鉄天神大牟田線)⇒西鉄二日市(西鉄太宰府線)⇒太宰府

【所要時間】約50分
【料金】680円

🚌福岡空港から太宰府へバスで

福岡空港国内線ターミナル(シャトルバス)⇒福岡空港国際線ターミナル(太宰府ライナーバス「旅人」)⇒太宰府

【所要時間】約40分(シャトルバス11分+太宰府ライナーバス「旅人」25分)
【料金】510円

博多駅から太宰府へのアクセス

🚋博多駅から太宰府へ電車で

博多駅(福岡市地下鉄空港線)⇒天神(徒歩)⇒西鉄福岡(西鉄天神大牟田線)⇒西鉄二日市(西鉄太宰府線)⇒太宰府

【所要時間】約45分
【料金】630円

🚌博多駅から太宰府へバスで

博多バスターミナル⇒太宰府

【所要時間】約40分
【料金】610円

太宰府イチオシ観光スポット『太宰府天満宮』

太宰府天満宮の境内図です。主要な建物や参道、池、橋などがイラストで描かれており、各施設の名前が記されています。案内図は明るい色調で、全体の配置がわかりやすく示されています。
Guidoorスタッフ撮影

まず太宰府に到着したら、「太宰府天満宮」の参拝は外せないですよね。

太宰府天満宮のここは抑えておきたい!というポイントをまとめたので、参拝の参考にしていただけたらと思います。

太宰府天満宮と学問の神様・菅原道真

太宰府天満宮の境内が色鮮やかに装飾され、華やかな雰囲気に包まれている様子。伝統的な赤い社殿や鳥居が美しく輝き、周囲には満開の梅の花や提灯が飾られています。多くの参拝者や観光客が訪れ、着物を着た人々や家族連れが楽しそうに境内を歩いています。青空の下で行われる祭事や出店も見られ、活気あふれる祝祭的な光景が広がっています。
Guidoorスタッフ撮影

菅原道真を祭神として祀る天満宮の一つ「太宰府天満宮」は、全国各地から毎年受験生が合格祈願に訪れる日本屈指の学問の神様としても有名です。

道真は幼少期から学問の才能を開花させ、学者から華麗に政界へと羽ばたいていった偉人でもあります。

菅原道真の肖像画で、和装をした彼が屏風の前に座っている様子が描かれています。道真は冠をかぶり、手に巻物を持っており、知性と威厳を感じさせます。絵は伝統的な日本の墨絵で、シンプルながらも歴史的な人物像が際立っています。
菅原道真

しかし不幸なことに京で右大臣として活躍していた道真は、政略にはまり無実の罪で太宰府に流されてしまい、志半ばに生涯をこの地で閉じることとなります。

そんな道真を慕っていた門弟の味酒安行(うまさけのやすゆき)が905年に廟(びょう)を建立したのが太宰府天満宮の始まりで、1591年筑前国主小早川隆景が本殿を建てたものが現在の姿となっています。

『太宰府天満宮』参拝時のおすすめ7つのポイント

太宰府天満宮の境内で、石灯籠が並ぶ参道と朱塗りの楼門が見える光景。楼門の周囲には美しく咲いた花々が飾られており、参拝者が門をくぐり本殿へと向かう姿が見られます。背景には大きな木々が広がり、歴史ある神社の荘厳な雰囲気が感じられます。
Guidoorスタッフ撮影

太宰府天満宮参拝時に役立つおすすめ7つのポイントをご紹介します。歴史ある太宰府天満宮には多くの宝物や貴重な建築物、そして春夏秋冬様々な表情を見せてくれる自然など見所が盛りだくさん!

おすすめポイントを参考にしていただけると、より一層太宰府天満宮を堪能していただけます。それでは早速行ってみましょう!

ポイント1:太宰府駅から太宰府天満宮への道のり

太宰府駅の外観で、駅舎は伝統的な和風建築のデザインが施されています。駅の前には多くの人々が集まり、賑わいを見せています。赤い柱や瓦屋根が特徴的で、太宰府天満宮への玄関口としての雰囲気が感じられます。
Guidoorスタッフ撮影

西日本鉄道「太宰府駅」に到着すると既に駅舎から太宰府の荘厳な雰囲気を感じることができ、胸が高鳴ります。

太宰府駅の中央改札口の様子。赤い柱と瓦屋根が特徴的な和風の駅舎デザインで、改札口には複数の自動改札機が並んでいます。改札口の上には駅名と行き先案内が表示され、観光客や地元の人々が利用している様子が伺えます。
Guidoorスタッフ撮影

太宰府駅を出発し、太宰府天満宮までは参道を通って、徒歩およそ5分の道のりです。

太宰府天満宮参道の様子。石造りの鳥居が入口に立ち、その先には昔ながらの店が軒を連ねています。参道は広く、左右には土産物屋や飲食店が並び、観光客が散策しています。青空の下、歴史を感じさせる街並みが広がっています。
Guidoorスタッフ撮影

大きな鳥居を潜って、早速太宰府天満宮への参道を歩いてみましょう。

太宰府天満宮の参道を散策する人々の様子。両側にはカラフルな看板を掲げた土産物屋や飲食店が並び、観光客や地元の人々がゆったりと歩いています。奥には緑豊かな木々が見え、夕方の柔らかな光が参道を照らしています。
Guidoorスタッフ撮影

わずか5分ほどの道のりですが、グルメやお土産を物色しているとその何倍もの時間がかかります。

「TENZAN 和 Sweets」という和菓子店の店頭。店内には団子やいちご大福などの日本の伝統的なお菓子が並び、ショーケースには美味しそうな商品が陳列されています。店の外には「合格だんご」や「いちご大福」のポスターが貼られ、観光客に人気の品が紹介されています。店の看板は黒地に緑色の文字で「TENZAN 和 Sweets」と大きく書かれています。
Guidoorスタッフ撮影

学問の神様・菅原道真にちなんだものが多く見受けられるのも、太宰府天満宮ならではですよね。この太宰府天満宮名物のひとつ「合格だんご」も夕方には売り切れるほどの人気ぶり。

「ふくや」という店の外観です。店内ではお客さんが商品を選んでおり、外には明太子や明太子関連商品のディスプレイが見えます。店の右側にはおすすめの食事セットの写真が載った大きなポスターが掲げられています。伝統的な和風建築の店舗で、落ち着いた雰囲気が漂っています。
Guidoorスタッフ撮影

そしてもちろん福岡県の定番明太子もちゃんと売られています。

参拝前に買うのは厳しいですが、試食もできるので帰りがけにお土産に買って帰るのも良いですね。

福岡明太子の詳しい記事はこちらもおすすめです。

ポイント2:太宰府名物「梅ヶ枝餅」(うめがえもち)を食べる

紙に包まれた焼き立ての梅ヶ枝餅を手に持っている様子。餅の表面には焼き目がついており、ほんのりとした焦げ色が美味しそうです。梅ヶ枝餅は、外側がパリッと焼かれ、中には甘いあんこが詰まっている和菓子です。
NCC-1701さんによる写真ACからの写真

太宰府名物といえば「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」

梅ヶ枝餅は薄い餅生地であずきのアンコをくるんで、鉄板で焼かれ梅の刻印が入ったた焼餅です。焼き立ての梅ヶ枝餅は餅生地がパリっと芳ばしく、中はもっちり!

アンコの優しい甘味が口の中に染みわたります。

菅原道真が深く関連しているこの梅ヶ枝餅を食べずして太宰府は楽しめない!と言っても過言ではないでしょう。

梅ヶ枝餅を販売しているお店は50軒以上太宰府にあるので、食べ比べしてみるのも良いかもしれません。毎月25日には菅原道真の誕生日と命日にちなみ「天神さまの日」として、ヨモギ入りの梅ヶ枝餅が販売されています。

持ち帰っても美味しい「梅ヶ枝餅」!おすすめ食べ方

店員が梅ヶ枝餅を鉄板で焼いている様子。白い餅生地を丸く形作り、鉄板に並べて丁寧に焼いています。焼き目がつくまで慎重に調理されており、手作りの温かみを感じる光景です。ガラス越しに調理風景が見えるので、訪れた人々が出来立ての餅を楽しみに待っています。
lovecloverさんによる写真ACからの写真

梅ヶ枝餅をお土産としてお持ち帰りしても美味しく食べることができるおすすめの食べ方をご紹介します。

焼きたての梅ヶ枝餅の食感を楽しみたい場合は、

①ビニールシート(またはラップ)をつけたまま電子レンジで20秒程度加熱。
(表面が乾燥している場合は水を数滴つける)

②電子レンジで加熱が終了したら、ビニールシートを外してオーブントースターで約1〜2分。様子を見ながら、表面がお好みの焼き加減になるまで追加で焼いてください。

梅ヶ枝餅のパリっとした店頭と変わらない食感が楽しめます!

やわらかい梅ヶ枝餅の食感がお好みの場合は、
ビニールシート(またはラップ)をつけたまま電子レンジで約1分加熱してください。ふっくら、やわらかな梅ヶ枝餅が楽しめます!

菅原道真と梅ヶ枝餅にまつわる2つの逸話

「梅ヶ枝餅」誕生の有力な由来として、菅原道真にまつわる2つの逸話が言い伝えられています。

梅ヶ枝餅にまつわるイラストです。中央には梅の花が飾られたお墓があり、上には梅ヶ枝餅が供えられています。右側には手を合わせてお祈りをする人物と笑顔の年配の女性が描かれ、左側には伝統的な装束を身に着けた菅原道真の姿が見えます。全体的に柔らかな色合いで、梅ヶ枝餅の歴史や物語を伝える温かみのあるイラストです。

大宰府へ左遷され元気のなかった菅原道真。安楽寺の門前で餅を売っていた老婆が、道真に元気を出して欲しいと餅を差し入れしました。道真はとても喜び、その餅が好物になったそうです。
道真の死後、好物だった餅に梅の枝を添えて墓前に老婆が供えたのが「梅ヶ枝餅」の始まりという逸話。

牢に入れられた菅原道真と、彼に梅ヶ枝餅を差し出す笑顔の年配の女性が描かれたイラスト。中央には梅の花の枝が添えられ、女性が持つお皿には二つの梅ヶ枝餅が乗っています。これは、菅原道真に梅ヶ枝餅を差し入れたという伝説を表現したイラストです。

もう1つの逸話は、菅原道真が太宰府へ左遷直後、軟禁状態だった道真に、老婆が餅を差し入れたそうです。その際、軟禁されている部屋の格子ごしでは手が届かなかったため、梅の枝の先に餅を刺して渡した、というものです。

ポイント3:頭を撫でて知恵を授かろう「御神牛」

いよいよ太宰府天満宮の境内へ。まず目に留まるのは境内に11頭いると言われている牛の像「御神牛(ごしんぎゅう)」です。

太宰府天満宮にある御神牛の像。黒光りする銅像は寝そべるような姿勢で、頭には赤と白の縄が巻かれています。背景には神社の建物がぼんやりと映り込み、緑の木々が周囲を取り囲んでいます。この御神牛は、参拝者が撫でるとご利益があるとされ、特に学業成就を願う人々に人気があります。
写真提供:福岡県観光連盟

太宰府天満宮に祀られている菅原道真は乙丑(きのとうし)の年生まれで、亡くなったのも丑の日。

また生前牛を可愛がっていたり、「自分が死んだら牛車に遺骸を引かせ、牛が止まったところに埋葬してほしい」という遺言も残していたようです。

太宰府天満宮の御神牛の像を撫でている手のクローズアップ。御神牛の角の部分を優しく撫でると、ご利益があるとされています。背景には神社の建物や参拝者が見え、明るい日差しの中で参拝者が御神牛に触れている光景が広がっています。
USA_KKさんによる写真ACからの写真

実際に道真の死後、道真の亡骸を埋葬しようと牛車が進んでいる途中で急に牛がうずくまり動かなくなったため、その場所に葬った方がいいと考えこれが太宰府天満宮がこの場所に建てられた起源とされています。

御神牛それぞれ11体の表情や大きさ、造りには個性があり、宝探しのように境内を探してみるのも楽しいかもしれません。

また、頭を撫でると知恵を授かり、けがや病気の部分を撫でると回復すると言われているので、参拝客にたくさん撫でられた頭は金色に変色しているのがよく見るとわかります。

ポイント4:邪念を払い心身を清めてくれる「心字池」と「太鼓橋」

太宰府天満宮本殿に進む際に必ず通るのがこの「心字池(しんじいけ)」

太宰府天満宮の心字池の風景。池の中央には噴水があり、水面に広がる波紋が穏やかな雰囲気を作り出しています。右側には赤い欄干が特徴的な太鼓橋がかかり、池の周囲には緑豊かな木々が茂っています。池の名前「心字池」は、その形が漢字の「心」の字を模していることに由来しています。
Guidoorスタッフ撮影

心という字をかたどった大きな池には本殿に続く三つの「太鼓橋(たいこばし)」がかかっていて、それぞれ仏教思想の三世(さんぜ)「過去」「現在」「未来」を表しています。

太宰府天満宮の心字池にかかる太鼓橋を下から見上げた風景。赤い欄干と朱塗りの灯籠が鮮やかで、周囲の緑と美しいコントラストを成しています。大きな木の枝が橋の上に広がり、参拝者が橋を渡っている様子が見えます。自然と調和した静かな雰囲気が漂う場所です。
Guidoorスタッフ撮影

この橋を渡ることで三世の邪念を払い、参拝者の身を清めるという意味も持っています。

太宰府天満宮の心字池と太鼓橋に関する説明が書かれた看板。ガラスケースに覆われており、背景には池や太鼓橋が見えます。看板には、心字池の名前の由来や太鼓橋の歴史的な意味について日本語と英語で記載されています。看板の周囲は自然に囲まれており、訪れる人々が池や橋を楽しみながら、歴史や由来について学べる場所です。
Guidoorスタッフ撮影

この3つの橋を渡る際に注意しておくことがあります。

一つ目「過去の橋」:後ろを振り返らない
二つ目「現在の橋」:立ち止まらない
三つ目「未来の橋」:つまずかない

太宰府天満宮の心字池にかかる太鼓橋を横から見た光景です。橋は鮮やかな赤い欄干と石造りのアーチが特徴的で、池の水面に橋の影が映り込んでいます。橋の下には木の枝が池に伸びており、周囲の緑と相まって静かで美しい風景を作り出しています。
タカギ エミさんによる写真ACからの写真

まさに人生の教訓そのものという感じですよね。

そして帰る際は逆に未來⇒現在⇒過去を遡ってしまうのは良くないこととされているので、太鼓橋を通らずに脇道を通って戻ることをおススメします。

ポイント5:荘厳な太宰府天満宮本殿

さぁいよいよ太宰府天満宮本殿へ。

太宰府天満宮の楼門越しに見える本殿の様子です。楼門には大きな赤い提灯やしめ縄が飾られており、参拝者が門をくぐり本殿に向かっています。背景には、緑豊かな木々に囲まれた本殿の美しい屋根と赤い柱が見えます。門と本殿が一直線に並び、神聖な雰囲気を感じさせる風景です。
Guidoorスタッフ撮影

桃山時代の文化を色濃く映した建築は荘厳な雰囲気を感じられます。

太宰府天満宮の本殿の外観です。赤い柱と金色の装飾が施された立派な建物で、曲線的な屋根が特徴的です。本殿の前には色とりどりの花が飾られ、参拝者が静かに祈りを捧げています。背景には、緑豊かな木々が本殿を囲んでおり、荘厳で美しい雰囲気が漂っています。
Guidoorスタッフ撮影

冬から春にかけての時期は特に合格祈願に訪れる人も多く、お守りを購入するのにも人だかりが。

太宰府天満宮の本殿前で、お守りやお札を購入するために列に並ぶ参拝者の様子です。赤と白の伝統的な建物の窓口で、巫女や神職が対応しています。多くの参拝者が訪れ、熱心にお守りを選んでいる光景が見られます。
Guidoorスタッフ撮影

筆者も末弟の大学受験の時には、購入したのを覚えています。(天神様のおかげもありもちろん合格しましたw)

所狭しと吊るされた絵馬も趣があります。

太宰府天満宮で見られる絵馬掛け所の様子です。たくさんの絵馬が赤いひもで結ばれ、整然と並んで掛けられています。参拝者が願い事を書いた絵馬が所狭しと並び、鮮やかな赤と木の色のコントラストが美しい光景です。背景には緑の木々と赤い建物が見え、静かな祈りの場が広がっています。
リズム727さんによる写真ACからの写真

やはり「志望校に合格できますように」という様な学業にまつわる願い事が多いのも、学問の神様菅原道真を祀る太宰府天満宮ならではですね。

124年ぶりの大改修:未来へ繋ぐ太宰府天満宮の特別仮殿

菅原道真公が薨去してから1,125年。この節目にあたり、太宰府天満宮の本殿が修繕されています。令和5年に始まった124年ぶりの大規模プロジェクトで、工事は約3年間にわたって行われる予定です。

この期間中、特別に設置されたのが「仮殿」です。

太宰府天満宮の仮殿です。この仮殿は、独特なデザインで、屋根の上に緑豊かな植生が広がっています。建物全体が自然と調和しており、周囲の景観に溶け込むように設計されています。シンプルでモダンな構造でありながらも、神聖な雰囲気が漂っています。仮殿は、通常の本殿が修繕や建て替えの際に神様を一時的に祀るための場所として使用されます。
kazu_m49さんによる写真ACからの写真

仮殿のデザインは、大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーを務め、国内外で高い評価を受ける建築家、藤本壮介氏の設計事務所が手掛けました。道真公を慕う梅の木が大宰府まで飛んできたとされる「飛梅伝説」にインスパイアされ、梅の木と鎮守の杜の自然が御本殿前に飛翔する様子をイメージした、伝統を継承しつつ未来へと繋がるデザインです。

この特別な期間に、ぜひ太宰府天満宮を訪れ、仮殿の魅力を感じてみてください。

ポイント6:太宰府天満宮の御神木「飛梅」

そして太宰府天満宮本殿に向かって右側にある樹齢1000年を超える白梅「飛梅(とびうめ)」も必ず抑えていただきたいポイントです。

白い梅の花が咲いている枝のクローズアップです。花びらは繊細で透明感があり、中心部には黄色いおしべと緑色のめしべがはっきりと見えます。背景はぼんやりとぼかされており、花が一層際立つように撮影されています。春の訪れを感じさせる、清らかで美しい光景です。
フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)

「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」

菅原道真が大宰府へ出立の際読まれた和歌

梅を京の自宅で大切に愛でていた菅原道真。

この「飛梅」は道真が左遷される際に彼を慕って、一夜のうちに空をかけて太宰府にやってきたとされる神木で、境内でも毎年他の梅に先駆けて美しく咲く梅です。

長い時を経て、今も尚咲き誇る飛梅には不思議と元気をもらえる気がします。

日本有数の梅の名所でもある太宰府天満宮の境内には、約200種、約6,000本の白梅・紅梅があります。梅の見頃は毎年2月中旬ごろから3月中旬ごろです。

ポイント7:太宰府天満宮「厄除けの瓢箪」

他にも太宰府天満宮の厄除けとして境内に吊るされている瓢箪(ひょうたん)も必見です。

赤い紐で吊るされた多数のひょうたん形のお守りが並んでいます。お守りには「祈 厄晴れ」と金色の文字が刻まれており、厄除けの祈願が込められています。光沢のあるひょうたんが、光を受けて輝いており、伝統的な雰囲気が感じられます。
フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com)

天神様(菅原道真)が慈しんだ梅の木の下で瓢箪酒を飲むと不思議と難を逃れたという言い伝えがあったこともあり、古くから瓢箪が厄除けとして太宰府では使われてきたことが関係しています。

このように太宰府天満宮は一つ一つ細部を見ながら参拝していると数時間はかかるため、時間に余裕のない方は自分が抑えておきたいスポットを絞り込んで観光するのがおススメです。

太宰府天満宮の基本情報

太宰府天満宮の楼門から本殿を眺めた風景です。朱色の柱と大きな赤い提灯が目を引き、提灯には「福」の文字が書かれています。門の奥には本殿が見え、参拝者が境内を歩いている様子が伺えます。緑豊かな木々が周囲を取り囲み、神聖で静かな雰囲気が感じられる光景です。
Guidoorスタッフ撮影

公式サイト:太宰府天満宮
住所:福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号 太宰府天満宮社務所
TEL:092-922-8225

太宰府天満宮 参拝時間

[開門時間]
春分の日~秋分の日の前日まで6:00
上記以外の日程は 6:30

[閉門時間]
4〜5月/9〜11月:19:00
6〜8月:19:30
12〜3月:18:30

※正月の開門・閉門時刻(12月31日~1月4日)
12月31日開門は6:30
1月1日〜3日は24時間開門
1月4日の夜は参拝客の状況により閉門

アクセス情報

西鉄太宰府駅から徒歩約5分。

[タクシー利用の場合]
太宰府タクシー  TEL : 092-922-3553
福岡西鉄タクシー TEL : 0570-01-0531
二日市交通    TEL : 0120-003-424

太宰府天満宮 近隣駐車場情報

太宰府駐車センター
住所:福岡県太宰府市宰府1丁目12-8
TEL:092-924-2843
駐車可能台数:大型バス・マイクロバス23台/普通車850台/バイク15台
駐車料金(環境税含む):大型 2000円/マイクロ 1300円/普通車 500円/バイク 250円

※太宰府天満宮付近には他にも民間の駐車場あり。
駐車可能時間帯などは時期・お祭り・催しなどにより変更あり。

太宰府周辺のおすすめ観光スポット3!

太宰府天満宮を堪能したら、周辺の観光スポットにも目を向けてみましょう。

太宰府ならではの魅力的で素敵な観光スポット3ヶ所をご紹介します!

隈研吾が手掛けた話題のスターバックス 太宰府天満宮表参道店

スターバックス太宰府天満宮表参道店の外観です。特徴的なデザインで、店舗の天井や壁には木材が複雑に組み合わさって格子状に配置されています。木材の温かみと現代的なデザインが融合した店舗で、観光客や地元の人々が写真を撮ったり、カフェを楽しんでいる様子が見られます。店内からはガラス越しにコーヒーを注文する様子も見え、賑わいを感じる場所です。
Guidoorスタッフ撮影
スターバックス太宰府天満宮表参道店の夜の外観です。独特の木材を使用した格子状のデザインが、店の入り口と天井を覆っており、周囲の伝統的な建物と調和しています。店内には温かい照明が灯り、外からでもカウンターや客席が見えます。周囲には他の店舗もあり、夜でも落ち着いた雰囲気が感じられる場所です。
Guidoorスタッフ撮影

太宰府に来てわざわざスターバックス?!と思うことなかれ…

日中は観光客が店頭で写真を引きりなしに撮っているこの話題のスタバは、何とか夕方になって無人の状態を撮影することに成功!しました。

このスタバ、建築好きの方なら一目で木の造りを見て気付く方も多いのではないでしょうか。

スターバックス太宰府天満宮表参道店の内装の一部です。木材を交差させた独特なデザインが壁に施されており、空間に立体感を生み出しています。壁に掛けられたスターバックスのロゴが目立ち、店内のシンプルながらも洗練された雰囲気が感じられます。木の素材感が温かみを与え、自然と調和したデザインが特徴的です。
Guidoorスタッフ撮影

そうです!世界的に有名な建築家・隈健吾氏が手掛けているのです。

隈氏の建築の一番の特徴とも言える木を使用したデザインは「自然の素材による伝統と現代の融合」という太宰府のスタバのコンセプトそのものを形にしています。

スターバックス太宰府天満宮表参道店の入り口部分を捉えた写真です。壁や天井には木材が複雑に組み合わさった特徴的なデザインが施されており、自然素材を活かした温かみのある雰囲気を醸し出しています。壁には「STARBUCKS COFFEE」の文字が白く浮かび上がり、奥にはスターバックスのロゴが見えます。落ち着いた照明がデザインを引き立て、モダンでスタイリッシュな空間を演出しています。
Guidoorスタッフ撮影

全て杉の木を使い、一切くぎを使用せずに組まれた外観と内装は圧巻です。

またこのスタバでしか買えない限定商品などもあるので、スタバファンの方も、建築好きの方も必見のおすすめ観光スポットです。

▼「太宰府天満宮表参道店」の記事はこちら

スターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道店 基本情報

公式WEB:スターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道店
住所:福岡県太宰府市宰府3-2-43
TEL:092-919-5690
営業時間:8:00~20:00
定休日:不定休

太宰府ならではの限定メニュー「合格ラーメン」 天然とんこつラーメン一蘭

天然とんこつラーメン専門店「一蘭」の外観です。赤と緑の縞模様の看板が特徴的で、店頭には「こだわりたい美味しさがある」と書かれた垂れ幕があります。入り口付近には、一蘭の看板メニューや商品が紹介された大きなパネルが設置され、列を待つためのポールが並んでいます。店内の温かい照明が外からも見え、スタッフが忙しそうに働いている様子がうかがえます。
Guidoorスタッフ撮影

福岡といったらとんこつラーメン。

福岡発のラーメンチェーンとして全国区で有名な天然とんこつラーメン専門店「一蘭」は仕切りがあり一人でも気兼ねなく食べられるラーメン店としても知られていますよね。

「一蘭」の店内にある赤い発券機です。上部には「一蘭」と書かれた提灯が飾られており、目を引きます。発券機にはラーメンやトッピング、セットメニューの写真が並び、購入したいメニューを選んで食券を購入する仕組みです。特に「合格セット」など、季節限定の商品も紹介されており、利用者が簡単に注文できるようになっています。
Guidoorスタッフ撮影

そんな一蘭の太宰府参道店では、太宰府ならではの限定「合格ラーメン」が話題を呼んでいます。

こちらはどんぶりが珍しい五角形で「ごーかく」=「合格」と懸けています。

「一蘭」のメニュー看板です。看板には「合格セット」をはじめとする様々なメニューが写真付きで紹介されています。合格セットはラーメンと追加トッピング、ご飯がセットになっており、価格は1,410円です。その他にも、追加チャーシューや煮卵、替え玉などのトッピングや、サイドメニューとしてご飯やデザート、ドリンクが表示されています。看板のデザインはカラフルで、視覚的にわかりやすくまとめられています。
Guidoorスタッフ撮影

また合格ラーメンのみに使われている合格麺はとにかく見たこともないくらいの長さだそうです。

その長さも合格に懸けて59(ゴーカク)㎝!!

長ーく幸福が訪れることを祈願した麺なので、ぜひ興味のある方は実際に食べてみてください。

「一蘭」のお土産コーナーの様子です。棚には、一蘭のラーメンを家庭でも楽しめるお土産用の商品が並んでいます。パッケージにはラーメンの写真や店舗のデザインが描かれており、人気の「特製生ラーメン」や「替玉」などが販売されています。価格表示や特典の案内もあり、観光客が記念に購入しやすいようになっています。上部には「合格の日!」と書かれた看板が目を引き、合格祈願に関連した商品も提供されていることが伺えます。
Guidoorスタッフ撮影

そして日本人のみならず、外国の方々も連日列をなしているのがこちらの一蘭お土産コーナー。

日本のとんこつラーメンを帰国後も自国で食べたいと、大きな段ボールで箱買いしていく方も多いみたいです。

まだ一蘭を食べたことがない方は一度太宰府で試してみるのも良いかもしれません。

天然とんこつラーメン専門店一蘭 太宰府参道店 基本情報

公式WEB:天然とんこつラーメン専門店一蘭 太宰府参道店
住所:福岡県太宰府市宰府2-6-2
TEL:050-1808-2430
営業時間:9:30~18:30(L.O.18:15)
駐車場:なし

歴史好きにはたまらない『九州国立博物館』

九州国立博物館の近代的な建物の外観です。ガラス張りの曲線的なデザインが特徴で、青空を反射して輝いています。手前には桜の木が咲き誇り、春の訪れを感じさせます。博物館の前には駐車場があり、車が停まっている様子が見えます。モダンな建築と自然が調和した美しい風景です。
夏生さんによる写真ACからの写真

「九州国立博物館」は九州がアジア文化の窓口的役割そして防衛拠点としての役割を果たしてきたという歴史的・地理的背景に基づき、「日本文化の形成をアジア史的な観点から捉える」というコンセプトの下、2005年に開館しました。

100年以上の歴史を持つ東京・奈良・京都の各国立博物館が美術系の博物館であるのに対し、こちらは歴史系の博物館となっています。

九州国立博物館のエントランスにある、近未来的なデザインのトンネルの様子です。青い照明に照らされた長い動く歩道が伸びており、両側の壁が滑らかな曲線を描いています。奥に向かって光が差し込み、未来的な雰囲気を醸し出しています。トンネルの先には博物館の入り口があり、訪れる人々を迎える独特の空間が広がっています。
夏生さんによる写真ACからの写真

こちらの近未来的なトンネルは太宰府天満宮の境内から九州国立博物館へ向かう道です。

この先には一体何が待っているんだろう…そんなワクワク感を与えてくれる空間です。

九州国立博物館の館内の様子です。広々とした空間には、伝統的な山笠が大きく飾られており、色鮮やかな装飾や立体的なデザインが目を引きます。背後には、和風の木組みの建築要素が見え、博物館のモダンな構造と伝統的な要素が融合しています。高い天井と開放的な空間が、展示物の壮大さを際立たせています。
NCC-1701さんによる写真ACからの写真

ガラス張りの近代的な博物館の建物の中に入ると、広い吹き抜けのホールが現れます。(夏の時期にはその年の博多祇園山笠の展示が行われています。)

こちら「九州国立博物館」では順路を設けられていないので、自分の興味の赴くままに館内を楽しみながら見学することができます。

常設展示では旧石器時代から江戸時代までをテーマごとに展示し、特別展では国内外の歴史を感じられる多種多様な作品を見ることができる貴重な場所です。

九州国立博物館 基本情報

公式WEB:九州国立博物館
住所:福岡県太宰府市石坂4-7-2
TEL:050-5542-8600

[開館時間]
火曜〜木曜日 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
金曜日・土曜日は夜間開館9:30〜20:00(入館は19:30まで)

[休館日]
月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)、年末

[観覧料]
大人700円・大学生350円・高校生以下(18歳未満)/満70歳以上無料
※特別展は別料金となります(特別展の料金で文化交流展も観覧可能)

[駐車場]
あり

太宰府おすすめ観光スポットまとめ

太宰府天満宮の参道から見た風景です。石造りの鳥居が参道の入り口に立ち、その先に朱色の楼門と本殿が見えます。鳥居の周囲には緑豊かな木々が茂り、左右には石灯籠が並んでいます。参道はきれいに整備されており、参拝者がゆっくりと歩くことができる静かな雰囲気が漂っています。伝統的な日本の神社の美しさと静謐さを感じる光景です。
Guidoorスタッフ撮影

太宰府のおすすめ観光情報をご紹介しました。季節によって変化する太宰府の街並みは、魅力的な表情を見せてくれます。

歴史の趣深さを感じながら、太宰府を訪れるたびに新たな発見が待っています。

太宰府天満宮をはじめとする見どころや、美味しいグルメ、周辺のおすすめ観光スポットを巡る旅は心豊かな思い出となることでしょう。太宰府の魅力を存分に味わいながら、福岡観光を満喫してください。

太宰府は、その独特の雰囲気と歴史の息吹きが詰まった素晴らしい場所です。ぜひ太宰府の魅力を堪能して、心に残る旅の思い出を作りましょう。

執筆:Honami

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