「深大寺そば」の奥深い魅力を探るため、調布深大寺周辺の【深大寺そば屋全20店舗を巡る】本シリーズ。今回は「大師茶屋」さんにお邪魔し、おすすめの深大寺そば「鴨南」と「天ざる」そばをいただき、お話を伺ってきました。
「大師茶屋」さんは深大寺通り沿いにある、人気の深大寺そば屋のひとつです。趣のある緑に囲まれた店構えと、毎日手打ちで作られる石臼挽きの国産そば粉を使用した深大寺そばが味わえます。
大師茶屋こだわりの「深大寺そば」
―「大師茶屋」さんのおすすめ深大寺そばメニューは「鴨南」と「天ざる」ということで、おすすめのポイントなど伺えますか?
大師茶屋さん:そうですね。「鴨南」は鴨肉を低温調理しているので鴨のうまみを逃さず、肉も固くならずに柔らかい状態で、お客様に提供しています。
天ざるはもちろん揚げたての天ぷらです。通年を通しては、海老、ししとう、茄子などをお出ししていますね。春には季節のふきのとうなども使っています。
そば粉は、今は「ニ八そば」には秋田のものを、「十割そば」の方は群馬のものを使っています。
「十割そば」に使っている群馬のそば粉は高いんですが、単純に品質がめちゃめちゃいいんですよ。いい畑で取れるもので、ご縁があり、そこで仕入れるようになったんです。
大師茶屋の深大寺そばはメニューによって「十割そば」「二八そば」をお客さんがお好みで選べるようになっています。「二八そば」はのどごしの良さを、「十割そば」はそばの風味などをしっかりと楽しんでもらえます。
―ちなみに今日のこの「鴨南」と「天ざる」だったらどっちで食べるのがオススメですか?
大師茶屋さん:鴨南は温かい「そば」なので「二八そば」ですね。天ざるだったらぜひ「十割そば」で召し上がっていただくのがおすすめです。
温かい方を十割で食べると、やっぱり温かいつゆに入っちゃうのでどうしても「そば」の風味が飛んでしまいやすいです。そのまま「もりそば」とか「天ざる」などで食べてもらったほうが「十割そば」をしっかりと楽しんでいただけると思います。
―大師茶屋の深大寺そばへのこだわりを教えていただけますか?
大師茶屋さん:手打ちでやっているので、機械打ちが多い中で手打ちを楽しめるっていうの大師茶屋の魅力の一つだと思います。
―毎日の手打ちで一番気を使う所ってどんな所ですか?
大師茶屋さん:気を使うところですか。お客様に毎回できるだけ同じ美味しさの「そば」を召し上がっていただけるようには心がけています。
―絶妙な差になると思うのですけど手打ちと機械打ちの「そば」の差とは?
大師茶屋さん:やっぱり機械打ちは加水が少ないんですよ。手打ちの方が加水ができます。機械打ちだど水分が多いとくっついちゃったりするんです。すると「そば」がやっぱ切れやすかったりするんですよね。
食べれば機械打ちってわかっちゃいます。やっぱりどうしても味も劣っちゃいますね。他にも手打ちと違い、機械打ちだと太さが異様に揃ってたりとかですね。手打ちはその点やはり若干不揃いの麺になりますが「うまさ」がちがいます。
―大師茶屋さんの「おつゆ」について教えてください。
大師茶屋さん:大師茶屋の「つゆ」には鰹節を使っています。できるだけその日に、仕込んだものをお出しするようしています。つゆの特徴としては少し甘めだと思います。
―創業は昭和37年。ご主人の先代からですか?
大師茶屋さん:おじいちゃんの代からです。なので私で3代目ですね。私も、父も、この深大寺の近くで生まれ育ってきました。
「大師茶屋」さんにとって「深大寺そば」の魅力とは?
大師茶屋さん:やはり深大寺のお寺と、この環境ですね。東京にいながらこれだけの自然の中で外でおそばを食べられる場所は都内含めそうないと思います。植物園も魅力的ですしね。
深大寺そばのお店は各店みんな創意工夫をしています。それを深大寺の自然の中で食べてもらう。代々ずっとこの深大寺の雰囲気も受け継いできた中で「そば」を食べてもらうのがすごく大事だと思います。
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